
何日か前、綺麗な、美しい、鮮やかな、と褒めちぎりたい椿の花たちが、ただひっそり咲いているのだが、一人で愛でるのがもったいなくて、写真で紹介している、と書いた。最近は一枝を生け花にしている。
毎日飽きることなく愛でないと悪い気がして、こんなに美しく咲いてくれてありがとうと、つぶやいた。
落ちた椿の花を見て思いついたのは、花を天ぷらにする事だった。
確か椿について検索した時、椿の花の天ぷらについて書かれていた事が脳裏に浮かんだ。その時は、椿油もあるから、食用にもなるんだと、ただ納得していた。あえて自ら天ぷらにすることなど、思いつかなかった。しかし、なぜか、落ちて朽ちていく花々を見ていると、「そうだ、天ぷらにして食べてみよう。」という気持ちが起こった。地面に落ちて朽ち果てるだけではない椿の尊い価値にも思えた。
菜園を片付けた頃、曇り空に夕陽が差し込んできた。椿の花たちは、太陽に顔を向けている。朝日は、お隣の樹木に遮られているせいか、南西の方角に顔が向いている。
突然夕陽を浴びた花は歓喜の表情に見えた。
曇り空の下の雰囲気(表情)とは異なる。ただ陽があたった単純な事実なのかもしれないが、しかし植物は常に太陽に向いている。
あらためて綺麗で微笑んで見えた。
さて、落ちたばかりの椿の花を集めた。水に浸し、小麦粉、卵、塩胡椒をまぜた。花の形そのままに天ぷらにすることは出来ず、花弁を崩して、衣をつけて米油で揚げた。
さつまいもとチキンを揚げてその後に椿の花弁である。
味見して、いける、と感じた。
濃いピンクの色は綺麗で、出来上がった時も紫色に近くなり、色も楽しめた。
シークワーサーポンズで食べてみた。なかなか美味しい。塩胡椒はまぶしていたので、味はわるくない。しっとりとした噛み心地。いける!
次は、新しい米油で揚げてみよう。もっと美味しく味わえるに違いない。
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初めて椿の花の天ぷらを食べました。
椿の花はポトリと落ちても、ただ枯れるだけではなく、あなたの食になります。
椿天ぷら、美味しい〜!


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(花弁を崩す形になった。小麦粉に卵、塩コショウをまぜる。)

油で揚げている時も色鮮やかだった!

今回、サツマイモ、そして衣がついたチキンを揚げた後だったので、色は鮮やかではない。次回は新しい米油で揚げてみたい。

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