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高橋和巳の小説もあの頃読んでいて、やはり気になる作家だった。つれあいのたか子さんの小説はとても観念的でそれでいてぞっとするような人間の実存を描いているように感じていた。
小山鉄郎さんのこのエッセイを読むと、『独特の内在宇宙論』に意識が向きます。「古代からの全人類の記憶の種のようなものが下の方からポッ、ポッと浮かんでくる。それをうまくつかまえて書く」は、やはりキリスト教に帰依していた作家の精神性の底に流れているものが、西欧を含めた普遍性を意識していたのだろうか、と推測するだけのことだが、実際に『怒りの子』など読まなければです。