≪馬に載った琉球女性≫
≪つぶやき≫
中国、日本、沖縄の妻妾制度、一夫多妻妾制度を打ち込むと、ネットでこの「比較ジェンダー史研究会」のサイトに出会いました。世界中の歴史的事例が満載です。一夫多妻、一妻多夫など、多様な家族形態も登場してきます。それぞれの社会環境、歴史的経緯による多様な家族形態があり、アメリカのように離婚率が50%近い環境もあります。婚姻届を必要としない家族形態もあります。沖縄の伝統で、現在重宝されている習慣が18世紀以降に投入された王府の政策によるものもあります。その一方で古来から琉球に根付いていた死生観や神概念など、現在に至る信仰もあります。ニライカナイ信仰などー。異文化接触による変容、融合、溶解、統合、咀嚼、濾過、かつ底にながれるもの、それらがコアになるのだろうか?アジア的なものと括れるものと個々にくくれないものもあります。異なる文化が出会い、変容しあいそこからハイブリッド性のある何かが生み出されていったのだが、変わらないものと変わるものの境界は興味深いですね。
そのサイトでアフリカの一妻多夫社会のジェンダー関係がユニークに思えました。妾の存在、つまり村の花嫁というシステムです。村の男たちの妻の存在は都会でのセックス・ワーカー的存在ですが、古来からギリシャ時代もまた奴隷制度の上の民主主義があり、妻と妻以外のポリスの女、ヘタイアや娼婦や妾的存在がいたのですね。
伊波普猷の『沖縄女性史』を読むと、キリスト教徒になった伊波の精神なり意識のありようが言葉からにじんでくるところがありますね。キリスト教徒としての伊波について、どなたか論評しているだろうか?