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トランスジェンダーは沖縄では女性から男性へが多いと聞いて驚く!

2021-04-22 20:42:18 | ジェンダー&フェミニズム
        (黄色いベンチと赤いカンナの花)
問はなぜ女性から男性への性転換(トランスジェンダー)が多いのか?男性から女性へのトランスジェンダーは台湾のオードリーさんなどメディアでの露出も多い印象だが、その逆はどうなのだろう?

男性から女性への性転換のため病院に通った彼と彼女はそこで多様な性とであった。性同一性障害に悩む老若男女の姿があったのだ。

「性同一性障害(GID: Gender Identity Disorder)とは、自分の産まれ持った身体の性と、心の性(自分自身が自分の性をどう感じているか)が一致しない状態のことを指します。 1953年にアメリカの内科医によって報告された“性同一性障害”の概念は、その後世界中で認知されるようになりました。」と辞書には定義されている。

久しぶりにあった女性は連れ合いがその同一性障害の当事者で、本来の性を取り戻すために大変な時を過ごしたことが、語られた。当人は今女装し、心の性と身体の性が一致し、精神的に安定しているという。しかし日本では独身でなければならず、法的婚姻を解消し、同居しているという。その彼女のこの間の診療内科への通院の過程で分かったことが、「沖縄では男性から女性へではなく、女性から男性へのトランスジェンダーが多いということだった」という。実際その事に関する報告や論文があれば読みたいと思った。

「沖縄は長男偏重だからかもしれないね」が彼女の答えだった。ホルモン療法で徐々に男性化していくが、声も変わっていくという。しかし女性から男性へのトランスジェンダーが多いという事は、それだけの理由だろうか。男性性の方が女性性より優位になる社会、つまり家父長制が頑強(頑迷)ゆえかももしれないとふと思った。男性であることの優位性があるならば、女性が男性性へのジェンダー転換を志向するのも、無理はないと思える。

具体的な事は研究論文などを読まなければ実証されないのだろう。あるいは当事者へのインタビューによる実体験者のドキュメントが読みたい。自ら性同一障害に苦しみ悩んだ当事者の実際のライフストーリーが登場することもある。すでに新聞の特集などで取り上げられている。

その話を持ち出した知人によるとトランスジェンダーの彼らは男性から女性へ、あるいは女性から男性へ性転換するというより両性を理解する、いわば両性具有者のような存在だという。「男女両性を兼ね備えた存在の事を指し、両性具有者(りょうせいぐゆうしゃ)、ギリシャ語よりandrogynos(アンドロギュノス/アンドロギュヌス)とも称する。」

両性具有者=アンドロギュノスは特別な存在に違いない。両性を生きることができるのだ。

以前、表象の両性具有としての琉球舞踊(家)について論を書いたことがあったが、それを思い出した。久しぶりに意識が喚起された一時だった。
https://www.lettuceclub.net/news/article/172320/ オスからメスへメスからオスへ性転換する魚
「たとえば魚の場合、地球上に約3万種いるが、そのうち400種ほどは性転換することが報告されている」のらしい。

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