創作舞踊が難しいことを、創作舞踊を観て伝わってきます。優れた普遍性のある作品かどうか、歌詞や、地謡の力量、踊のテーマ、そして舞踊家の身体そのものが表出する動作や所作そして表情が大きなステージの空間に一つの世界を浮かびあがらせます。踊り手の思い、身体が踊のテーマを存分に表出できた時ステージと観客に一体感が生まれるゆえに、観る方も緊迫感を覚えたりします。
中にはあまり斬新さがなかったり、ありきたりのパターンを模倣した作風もあります。物語をうまく描き切っていないものがあります。踊のテーマがどう描かれているのか、それは一人踊りでも群舞でも創作のむつかしさは同じでしょう。
どうやら今年は創作舞踊のコンテストがなかったのでしょうか。この間の創作舞踊の歴史を吟味する必要がありそうです。チラシを見ると群舞がおおいですね。一人踊は山城洋子さんの「ふやかりて」と「あや悲しゃ」だけで、群舞の方が多いです。興味深いですね。興味のある方は是非ごらんください。
すべて女性舞踊家だけではなく一人男性舞踊家が混じっています。男性舞踊家だけの創作舞踊のお披露目もあるのかもしれませんね。
流派も舞踊家もどの他府県より多い沖縄ではなく、トップ5には入りそうです。芸能の島沖縄です。沖縄ならではの雅、粋でしょうか。