もう公園から姿を消してしまったと思い込んでいたおばさんは、生きていた。賢い猫なので管理棟の近くで生きているかもしれないと思っていたが、公園に行く度、姿は探せなかったのだ。
公園も昨今は、遠くなっていた。歩かなければ、体調管理は危ういと念頭にありながら、なかなか足は向かなかった。
やはり、散歩でもしなければ、と思い立った。また水泳をはじめてもいい。週一回は泳ぎ、また朝の散歩も週二回を日課にしなければ、体力、健康維持なくして、今後の課題の取り組みも厳しくなる。
やり残したテーマを考えていたら、次第に涙が溢れた。
無惨に人生を断たれた彼女たちについて書き残さなければならない。米軍基地と村や町は切り離せない。
などと思いつつ公園についた。洪水警報が続いた雨の後だ。人影はまばら、雨も降りそうな気配の中、歩いた。
青いベンチ、ユウナの木、おばさんはもういないのだ。過去の記憶が蘇る。それから、アヒルさんの住処を覗いたら彼らは数羽賑やかだった。
全く猫を見かけなかったので、ドライフードを取り出し、袋を開けた。アヒルたちのために、ばら撒いた。彼らは勢いよく嘴でうまい具合に粒状の猫用のドライフードを飲み込んでいく。
何ヶ月ぶりだろうか。来慣れた公園なので、この間の記憶と交差する。蝶園に足を踏み入れた。この入り口でユウナのおばさんに缶詰をあげたことが頭をかすめた。全ては記憶の中に止まるなどと思いつつ、静かな蝶々園に〜。
名前を記載した。今日二人目だった。受付の方と少しおしゃべり。家のオオゴマダラがたまに飛んでくるんですよ。ホウライカガミを植える運動をしたらいいですね。県蝶だから〜。ここに寄付箱でも置いても、などと話したら、那覇市の管轄で、寄付などは必要がなく、受付の方は、シルバーセンターから給料をもらっていますから、との事だった。またあちらこちらの学校で、ホイライカガミが植えられて、蝶も飛んでいると言葉が返ってきた。
我が家のホウライカガミは鉢植えで、つるは伸びてブーゲンに絡まっている。だから卵が産みつけられ、幼虫から成長し、羽化しているか、よくわからない。
ひょっとしたら〜。
サンダンカの花にオオゴマダラ
何頭も花に群がる!
羽化した蝶は飛びかい、休む。
人工的な甘味を吸う。
公園で見かけた花💐
アヒルさんたちは、元気に群れて〜!
サンダンカは今頃の花、血の色は鮮やか❗️
ここは、皆んなの溜まり場だった。
このユウナの木を住処にして、木から降りてくる姿に目を見張った。確か写真に撮った。
ユウナの木のおばさんは覚えてくれていた。またね。次は缶詰を持ってくるね。蜂蜜と、蚤取りも一緒に。目の上の方の皮膚が少しピンク色になっていたので、はちみつを塗ってあげよう。イベルメクチンも少しあげてみようか、などと〜。
また会いたいユウナの木のおばさん。
続く。