志情(しなさき)の海へ

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「今、琉球史劇・時代劇が面白い!」の題でフォーラムを開催します。12月7日(土)那覇市民会館中ホール☆

2013-10-05 14:46:39 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他

12月8日、那覇市主催で「大新城忠勇伝」の公演があります。那覇市民会館大ホールです。午後2時ですね。沖縄俳優協会中心の配役になるかと思います。大新城親方は与座ともつねさん、津賢親方は春 洋一さん、だとお聞きしました。去年から俳優協会を中心に上演が続いている琉球史劇・時代劇の面白さについて演者や演出家のみなさんと共に話し合いを持ちます。

12月7日(土曜日)、那覇市民会館中ホールで≪今、琉球史劇・時代劇が面白い≫の題でフォーラムを開催します。どうぞご参加ください。

仇討物が多い組踊より、実は自在に史劇をフィクションとして舞台に創造できるのは実は琉球史劇・時代劇なんですね。可能性が大きいのです。仇討物の組踊の内容の単調さより多様性を追求できるわけです。「薩摩侵攻」や「謝名原の乱」の史劇を演出した幸喜さんはその事を誰よりも分かっておられるのですね。『嵐花』も史劇です。仇討物や儒教的倫理観以上に琉球史を再現できる沖縄芝居(琉球史劇)はもっと見直されることになるでしょう。

   基調報告: 「琉球史劇・時代劇の魅力」ー演出家のまなざし

          幸喜良秀氏(演出家、劇団「創造」をはじめ、劇団「潮」そして「沖縄芝居実験劇場」で数多くの沖縄芝居を演出してきました。

                   昨今は、新作組踊の演出も多いです。戦後創作された史劇・時代劇の演出を数多く手掛けてきた方です。)

   パネリスト:八木 政男 (沖縄県指定琉球歌劇保持者・元琉球歌劇保存会会長・ラジオパーソナリティー)

          吉田妙子  (沖縄県指定琉球歌劇保持者・『琉神マブヤー』のオバー)

          春 洋一   (沖縄県指定琉球歌劇保持者・沖縄俳優協会会長)

          神谷武史  (組踊伝承者、琉球舞踊最高賞受賞、沖縄芝居でも主役を演じています) 

    コーディネーター:与那覇 晶子 (比較演劇/表象論)-パワーポイントで戦前から継承された史劇・時代劇についてデーターをご紹介できればと思います。

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琉球史劇・時代劇の研究が丁寧に取り組まれていない沖縄だということがわかります。概要は、嘉手川重喜さんが≪芸能史研究≫の中で書いたものがこの間の中では詳しく、他に池宮正治さんが沖縄県史、文化にまとめたものがあります。史劇・時代劇の面白さをもっと掘る必要がありますね。論文としては以前「演劇に見る琉球処分ー「首里城明渡し」と「世替りや世替りや」を中心に」を10年以上前に書きましたが、それ以降は「首里子ユンタ」や「多幸山」について作品論などを以前書きましたが、もっと深められるべきですね。骨太の琉球史劇は「今帰仁由来記」「首里城明渡し」そして今回の「大新城忠勇伝」がありますが、他にもたくさんありますね。あまり上演されていない現況です。また戦後の沖縄芝居でも創作はなされており、大城立裕先生は「沖縄実験劇場」を中心に多くの新作沖縄芝居(史劇・時代劇)を書いています。玉城朝薫や平敷屋朝敏を描いた「嵐花」など、まさに史劇です。12月幸喜演出で再演される船越義彰作「謝名原の乱」も現代創作琉球史劇ですね。史実に基づいた作品です。史劇時代劇はけっこうたくさん創作されてきました。そのリストは作成してパワー・ポイントで紹介したいと思います。


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