5時半頃から、時に4時頃から鳴いているアカショウビンの鳴き声に惹きつけられて、お隣の高台の上間集落に向かった。高台にある上間は、南を睨む首里王府の要塞集落で、かつては按司がいて、水が豊富で恵まれたであろうと推測できる。
今でも水が湧き出ている。自治会から大きなタンクローリー車が毎日のように水を購入しに来ている。その現場に遭遇した。建築現場で使うのだと、運転手は話してくれた。
高台なのに水が湧き出るのは不思議と思ったが、上間の上にさらに識名集落がある。上から流れて地下に水が溜まる地層があるのだろう。
今日の発見は、上間の南西の斜面に墓地があり、南側の斜面には畑があり、そして杜も残っている。そこから鶯の鳴き声も赤ショービンの鳴き声もまた聞こえてきた。
車の騒音にかき消されながら鳴いている。
小さな公園に小さい桃の実がほのかなピンク色をしていたので、6個ほどいただいた。斜面の墓地と畑を下っていく途中にバンシルーの実が食べ頃だったので一個摘んだ。
以前琉球犬の雑種のタロウを飼っていた時は、よく散歩したが、昨今は、集落を散歩した事がなかった。
新しい住宅が建ち、また建替えが見られる。人も集落も無常の中にある。その中で変わらないものは何だろう。杜があるので赤ショービンは毎年やってくる。
