伊波さんの遺骨は護国寺へ納骨され、将来辻の杜で永眠につくとのOさんのお話があった。２０人ほどの方々が集っていた。真喜志きさ子さんからのお誘いで、一緒に見届けたいと思って出席した。告別式の時、はじめてお会いしたOさんが連れ立って赴いた私にもぜひとの一言があったとのことだった。あれからすでに４９日が経ったことが不思議に思えた。月日が矢のように過ぎていく。年を重ねるにつれて時の速さがより速く感じられるこの頃である。この間、オンラインの授業を続けるサイクルの中で主に時が過ぎている。コロナの第二次感染なのか、米軍人軍属の集団感染からにわかにまた空気が重たくなっている昨今～。オンラインの授業から対面になったかと思うと、またオンライン、そして対面と目まぐるしく授業形態が変わる傾向もあり、振り回されている。
マスクをつけての対話は呼吸が苦しくもなる。それでもマスク着用が社会のスタンダードの様相～。マスクなんて、ただの風邪のようなコロナだとの風潮も幾分流れているこの社会。確実なコロナ封じ込めが厳しい状況で、新たな感染者が増え、GO TO～キャンペーン以上に、不要不急の外出への心理的抑制がまだまだ続いている。
驚いたのは辻町も閑古鳥が鳴いている様子で、久しぶりの街の光景が変わり以前の風情が消えようとしているようだ。
お話をうかがっていると、まだ隠された物語が潜んでいるような気がしている。牛島中将の最後の自決の場に居合わせた伊波さんは、事実をどう語ればいいのか、秘匿すればいいのか、葛藤してきた戦後だったのかもしれないと憶測するだけだが～。牛島中将の奥様の君子さんは彼女に気配りをした方だったことが分かる。「どなたがXXのおそばにいたのですか」の問に伊波さんが応えたことば～。きさ子さんの書籍の中でも語れない事柄があったのだろう、と想像するだけだが～。憶測や想像は物語を編んでいく他ないのかもしれない。首里城下の第３２司令軍壕が今、新たに脚光を浴びている。慰安婦は居なかったと伊波さんは証言している。（憶測だが、実は～？）。
真喜志きさ子さんは２０１８年に出版した書籍の中で伊波苗子さんについてかなり言及している。
そこに表出された言葉の他に別の真実があるのかもしれない、などと勝手に想像は膨らんでいったのだが、伊波さんはガマの近くの家で晩年を過ごしていた。作家魂を持ったきさ子さんは何度もその家を訪ねて取材を続けてきた様子だった。『琉球天女考』は永遠のベストセラー本だと思うが、そこには遊女（ジュリ）として身を埋めた女性たちへの鎮魂と思いの深さが漂っている。そこを見損じたら、その書物の根を無視したことになるのだろう。毎日仲島の大石に祈る古代信仰研究家のきさ子さんの思いの中に蓄積されているものは何だろう～。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E5%B3%B6%E6%BA%80#%E8%BE%9E%E4%B8%96
つあるようだ。ステーキ屋さんが店を〆たままの状態の光景に宗が痛くなる。
上江洲安明社長のもてなし料理だった。きさ子さんの側で元那覇市の議員のYさんや元国際線エアーホステスのお美しい国吉さんとのお話がはずんだ。
動画の中の苗さんは若々しい。牛島中将の大きな写真が棺桶の中に入れられた。一つの角度から見ええはこない沈黙の中の真実がぽろりと言葉に出されていくことに驚いた日だった！苗子さんはまだ秘められた真実をあの世に持っていたのである。牛島中将を心より敬愛した元ジュリの心意気があったのだ。
