花染の手布と花染の手巾とどう変わるのだろうと、疑問に思っていた。手巾である。布巾がある。手拭でもない、てぃさじは特別な織物である。
やはり手巾より手布がいい表記だと思うのだが、漢字の由来を調べたい。
新作組踊戯曲賞、奨励賞の舞台2作である。最近若い芸術監督の金城真次さんが、演出家として奮闘していることがうかがえる。興味深い。
芸術監督の幸喜良秀さんの舞台は、現代演劇畑から伝統芸能の世界を耕してきたゆえのセンスが感じられた。いわば思想性が時代背景と共に、ゆらりとまとわりついていたと言えそうだが、若い嘉数道彦さんや金城さんたちの演出には、沖縄芸術大学出身の体系化された教育システムの中で、鍛えられた感性と、おなじ大学出身仲間たちとの集合創作のような厚みが伝統芸能の創作に伴っている傾向は感じられる。それがストレートにすばらしいと思える点と、どこか物足りないと思える点がある。
時代の変遷や変容と感性の変容もありえる。
比嘉いずみさんが演出・振り付けというのは興味深い。楽しみな舞台だ。