ひょっとしたら、2ヶ月事、否、一月に一回の頻度で咲いているのだろうか。8月頭に咲いた時、1週間内には花は散ってしまった。濃厚な甘い香りもすぐ消え失せる。芳香の残り香を求めて老木の前に立つと、花は足元に散っていた。
不思議な月橘の花だ。
朝写真を撮り損ねたので、雨か止んだ合間にスマホで写真を撮った。雨の雫を浴びながら純白な花々は香りを放っている。
花は一部の枝葉についている。何らかの異変だろうか。
琉球ゲッキツについて、よくは知らないことに思い至る。以前ネットの情報を転載したが〜。芳香は、香水になっていると理解したが〜。キンモクセイのオーデコロンを愛用している知人がいるが、ゲッキツのオーデコロンのことはよく知らない。
身近で購入できたら、試してみたい。しかし自然の芳香を肺一杯鼻腔から吸い込める至福に感謝しなければ〜。
ウィキピディアに以下のように紹介されている。
「奄美大島以南、沖縄から東南アジアにかけて分布する。葉は奇数羽状複葉でつやがある。幹や枝は白っぽく表面がなめらか、花はミカンなどに似て白く、夏に開花しジャスミンに似た芳香を放つ。果実は直径1cmほどで赤く熟し食べられる。
月橘の名は花が月夜に特によく香るためといわれる。別名としてイヌツゲ(ただしモチノキ科にイヌツゲという標準和名の植物が存在する)、九里香、英語名オレンジジャスミン、シルクジャスミンなどともいう。また、コスメティックバークという異名ももち、葉と根は血行促進、鎮静作用、抗炎症作用があるとされる。ジャスミンの名がつくが、ジャスミンティーなどに使われるいわゆるジャスミンはモクセイ科であり別種である。」
あの赤い実が食べられることを全く知らなかった。ジャスミンの香りに近いのだろうか。月桃のように根から幹、葉や花に至るまで独特な香りを放つ薬草と異なり、芳香は花が醸している。その葉と根か薬草の効能があることにも驚いた。
一度月橘の葉を薬缶に入れて沸騰させてみよう。お茶として飲めるだろうか。この亜熱帯の島の植物は、島の人々に様々な贈り物を用意している。心が踊る。
次は月橘の香水を探してみよう。