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「能」のパトロンに関して天野文雄先生が興味深いお話を「討論」で展開していますね!

2016-03-07 23:08:47 | Theatre Study(演劇批評)

明治維新以前と以後のパトロンの違いについてです。
世阿弥の能は、当時の治世の賛美になっているのですね!国家の支配層との関係性は否定できないのですね。

パトロンー経済的側面、観客的側面、批評家の側面

武士、公家、上層市民、一般市民(大衆)

明治維新以前は武士が中心で鎌倉時代末期から武家に支えられたお能だった。

室町時代の初期から公家

安土桃山時代から上層市民

明治以降は華族が敗戦まで続く。戦後は一般大衆化?

権力に献上される芸能の線はありですね。

室町将軍の賛美は背後の天皇の賛美と一緒だと天野先生、なるほどです。

フランス文学〈演劇〉研究者の小田中先生ー19世紀でも古典劇のパトロンは国家のフランス。国民国家になって文化も国有財産である。国の公共財産としての文化の概念が生まれる。

天野:国家がパトロンになっている度合いですね!

資料批判やその価値、何が真実かと論議は深まっていく。観衆と批評の側面もなるほどー。

お能はあまり国がサポートしなかったが、今では日本国の文化財産、ユネスコも認める世界無形文化財ですね。世界的に価値のある演劇(芸能)です。沖縄の組踊もそうですが、まだまだ様式の面で原型をどう取り入れたか、近代の変容など、研究は深まるべきで、四間四方も含め、問題含みの沖縄の状況。王府時代の仮設舞台さえ外で設立できないままだね。北殿の前で仮設舞台を設立して再現もできない状況である。

現代のお能の役者の方が世阿弥の頃よりはるかにいい。の発言はそのまま現代の組踊の舞台の方が朝薫がやった初期の舞台よりはるかにいいのだね。古典琉球舞踊などは、戦後に洗練されている。戦前との落差は大きいのかもしれない。女踊など、「もともとは男が踊ったのだからー」男芸としての同化と異化の波間の変容の過程を見たい。

歌舞伎研究の林先生、「死んだ人の目を気にしてやっていたりする」「昔の見巧者というような」

芸道無限、現代の沖縄芸能は格式化されていますね。いい面とだから面白みがなくなった点もー。



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