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共通語/公用語/標準語 について!確か戦後の沖縄では『標準語励行』が小学校から盛んだった!標語として学校で推奨されていた!(備忘録)

2023-02-24 16:07:24 | 表象文化/表象文化研究会
「沖縄の小学校では方言を禁止し、標準語を普及させるために標準 語励行と呼ばれる標準語教育が行われていた。 標準語励行の際に使用されていたのが 方言札である。 方言札とは、主に小学校において方言を話した児童に与えられた罰則 札のことである。」← それもこれも日本(日本人)に同化する行政的な取り組みだった。それが日本復帰運動へと大きなうねりになっていったと認識しているが~。米軍占領27年間の光と影の歴史を客観的に見ることも問われているようだ。すべてがデメリットだったのか?

contact zone コンタクトゾーン【メアリー・ルイーズ・プラット(Mary Louise Pratt, 1948- )】 の視点では、宗主国と植民地の関係の複雑さが論評されています。「文化が出会い、衝突し、互いに格闘する社会的空間であり、多くの場合、植民地主義、奴隷制度、またはそれらが世界の多くの地域で生きているため、その余波などの非常に非対称な権力関係の文脈である」 との事だ。単純ではない。確かオリジナル本を購入したが、一部だけ参照した。
コンタクト・ゾーン ← サイトをご覧ください。
Mary Louise Pratt - Wikipedia ←サイトをご覧ください。日本語翻訳可。

  以下を読むと、方言と共通語が対立軸なんですね。沖縄では「しまくとぅば」が踊っています。それにも違和感があります。沖縄語が総称にならないのだろうか。沖縄方言ではなく、沖縄語。ユネスコは沖縄諸語を独立言語と認めています。

以下は転載です。
日本語には、現在「標準語」はなく、方言と対比するのが「共通語」です。 日本国の「公用語」は、法令では定められていないが、慣習法では「日本語」が公用語になっている。 「共通語」と「標準語」 ..現在は、「標準語」とはいいません。「共通語」といいます。現在の日本語はゆるやかな規範となっており、日本国内の言語学者は、標準語と呼ぶより「共通語(厳密には全国共通語)」という名称を選択するほうが多いと思われます。 ..単に用語を言いかえただけでなく、意味が違います。ご存じない方が多いので、引用します。 ≪標準語とは意味、表記、発音、抑揚の統一も必要なのだ。日本にこのような言葉が制定された歴史はない。..テレビやラジオのニュースでアナウンサーが話す言葉が標準語といわれたこともある。かつてNHKの国内番組基準にも「標準語」と明記してあった。しかし、NHK放送文化研究所の塩田雄大(たけひろ)さん(37)は「今は『共通語』といいます」と話す。「標準語には強制的な印象を覚える人もいるからです」。..国語の教科書だけではなく、放送界からも“標準語”は消えているわけだ。≫

 ……『新聞社も知りたい日本語の謎』(橋本五郎監修・KKベストセラーズ刊・2010.3)より ..文部科学省の学習指導要領にも、1951(昭和26)年には「方言」と対比して「共通語」という表現になっていますので、学校でも「共通語」と教えられているはずです。 ..終戦直後の「当用漢字表」はすでに廃止されて、現在は「常用漢字表」になっていますが、いまだに<当用漢字〉という年寄りや知識不足の若い人もいますが、いまだに「標準語」と言っているのも、それと同じことです。 ..時代の流れからとり残された、または時代の変遷に疎い人はどこにでもいます。

 ■【公用語】 日本語が日本国の公用語であるとした法規はありませんが、法律には、「成文法」(一定の手続きに従って制定され、文章で表現されている法)と「慣習法」(慣習に基づいて社会通念として成立する法)とがあり、慣習法では、日本語が日本国の公用語となっているといえると思います。 ************ 公用語(official.language)とは、立法、行政、司法のような国の実務に使われている言語で、法律で定められているのが普通です。このような実務で使われるということは、同時に企業の実務や、そのほかの公的な場でも使われることを意味します。 ..日本の場合、国語と公用語がともに日本語であるという規定はないものの、そう考えている人が国民の圧倒的多数であることから、それが既成事実になっていると見なすことが可能でしょう。 (『日本語は「空気」が決める―社会言語学入門』石黒圭著・光文社刊・2013.5/P256~257) ************

 ■【標準語】 次の六つの側面をほぼ満たす言語と定義しています。 *************** ①共通語的側面……異なる方言話者であっても共通理解が可能な言葉 ②公用語的側面……法律で定められ、その社会(典型的には国)で公的な役割を果たす言葉 ③ハイバラエティ側面……その社会の政治やビジネスで中心的に使われる言葉 ④国語的側面………その社会のアイデンティティと強く結びつき、それに基づいて教育がおこなわれる言葉 ⑤規範的側面………書き言葉があり、正書法が定められている言葉 ⑥記述的側面………文法や発音の規則が明確になっており、辞書が整備されている言葉 日本語の場合、上記の六つの条件をある程度満たす日本語のバリエーションはあるが、それは共通語と見なされるのが一般的です。 結果として、現在の日本語はゆるやかな規範となっており、日本国内の社会言語学者は、標準語と呼ぶより共通語(厳密には全国共通語)という名称を選択するほうが多いと思われます。 *************** 
……石黒圭『日本語は「空気」が決める―社会言語学入門』(光文社新書)より 大辞林 第三版 ひょうじゅんご【標準語】 音韻・語彙・語法などすべての面で国語の規範として尊重され,教育・法令などの公用語として用いられる言語。 制定にあたっては,一国内で共通語となっている言語がもつ欠点を,何らかの機関によって是正するという人為的操作が必要となる。 → 共通語 

■【共通語】 デジタル大辞泉 きょうつう‐ご【共通語】 1 それぞれ異なる言語を用いている集団の間で、相互に意志を通じ合うことのできる言語。 2 一つの国の中で、地域・階層の違いを超えて通用する言語。日本ではその基盤を東京語に置いている。規範性をもつ「標準語」という用語と分別するために使用される語。

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