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志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

改めて『沖縄婚姻史』と『沖縄県史 各論編8』《女性史》をめくる!

2016-04-29 19:42:50 | 沖縄文化研究
 
沖縄を無視、日米首脳会談!いざとなると攻撃されるのは軍艦島沖縄?!
        (Get out Marines!が凄いですね!米軍基地も自衛隊基地もかつてのあの残虐な地上戦への道かもしれないのです!NO Bases!)朝...
 

 女性史は宮城晴美さん責任編集で、以前読んだ論稿の横滑りがあったりで、特別新しさが感じられないところ、波照間永子さんの「琉球舞踊における「女芸」の成立と展開」など新しいが視点は近世、近代の帳の芸妓(舞妓)をほとんど無視していることはよくわかった。

「モダンガール現象と女たちの新しい卓越感覚」なども彼女の論を前に読んでいたので、斬新さが感じられない。渡辺美季さんが近世琉球の女性像を書いている。全体を丁寧に読んで何がどう迫ってくるのか、とりあえず現況のテーマと関係する論稿に眼を通したのだが、歴史家の視点だけではやはり物足りないのだと思うところがあった。那覇市の『なは女のあしあとの前近代、近代、現代』があって、県史の女性史である。昨今、『ジェンダーから見た世界史』、『ジェンダーから見た日本史』も出版されているが、『ジェンダーから見た琉球・沖縄史』の大きな構想も必要だろう。この間の例えば伊波普猷の『沖縄女性史』をどう凌駕しているのか、時間的スパンがすでに伊波を越えているので、現代を語るとき、グローバルな現象が捉えられている。しかし本質的な点でモダニズム的な視点から抜けきれていないところもあるのだろうか?それから思うに『ジェンダーから見た世界史』でも、表面的な女性の諸相が流れてその二律背反する対象を除く編集がされていたりで、例えば沖縄の遊廓については統制史などの視点を中心に取り上げているが、それだけで全体が見えてくるわけではない。コンテキストとコンタクトその衝突の部分であぶりだされてくるところを掬い上げる戦術なり戦略、知的構築のようなもの、従来の視点から一皮剥けたものが読みたいと思う。

誰もが戦慄を覚えながら読んでしまう従軍慰安婦の問題など、沖縄のケースを見据えるとき、同じ事象が一つの真実ではありえない点もあるのだろうか?ロシアやドイツ、フランスの兵士とセクシュアリティの書を取り寄せたのだが、上野千鶴子さんたちが今取り組んでいる世界的な規模での比較検証が問われているのだと納得する。

おそらくもっともっと比較研究が求められているのだろうと予測させる。全体を丁寧に読んでいないのだが、多くの方に是非読んでほしい沖縄県史【女性史】である。2016年3月発行です。

ちょっと古い奥野彦六郎さんの『沖縄婚姻史』も前近代から近代に至る琉球・沖縄の社会風習などがとても興味深いですね。歌舞です!歌舞と恋愛→結婚ではなかったユカッチュの儀礼的婚姻と、間切内の自由恋愛との差は大きいけれどー、ユカッチュが遊里に妾(無系の百姓出身の美女)を囲い、竜宮城を謳歌していた事も、事実なんですよね。


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