志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

吉本隆明さん永遠の眠りについたのですね。膨大なことばを残されて永遠に生きるのですね?!

2012-03-16 14:42:18 | グローカルな文化現象
よしもとばななのツイタ―が一番早い情報でしたね。ばななさんの小説は【キッチン】だけ読んだけど、彼女モテモテなんですね。翻訳され、イタリアや中国でも読者が多いとか?でもやはり彼女のお父様の吉本隆明さんは70年代から90代にかけて無視できない日本の思想家・詩人で何かと気になる方でした。今でもー。『共同幻想論』や『言語にとって美とは何か』、「マスイメージ論」その他、氏の全集や単著が意外と本棚に並んでいます。最近は『母系論』だったか、関心をもって読んだのだけれど、やはり彼は凄い思想家ですよね。批評家で詩人でもありました。昨今の原発への発言は楽観的唯物論者の面影がしたけれど、でも日本の「知性」は彼をのり越えているだろうか?のり越えているようには思えないけれど、どうなんだろう?巨人のイメージですよね。そこらの大学村教員たちが束になってもかなわない「知の感性の構築」をやった方だと見えます。

ことばはコミュニケーションのためにあるのではない、が最後のことばで画面から消えたと、XX詩人が言っていましたが、ことばが単にコミュニケーションでないのは、それが思惟・思念の概念構築のためにあるゆえと見ていいのだろうね。だってたんなる意志疎通のためにフンダンにことばは必要ないですから。価値体系、社会なり国家なり組織の体系の表象・表示であって、それは価値構築の骨組みである、などと思ったことをただつらつら書いているだけです。

しかし吉本全集を「共同幻想論」からじっくりまた読みたくなりました。にわかに吉本論が闊達になるのだろうね。でも彼を凌駕する現在の日本の思想家・批評家はどなただろうか?世界の哲学者・思想家は欧米、特にフランス・ドイツ辺りが先鋭的な感じを受けるけれども、フーコーとか。9・11、3・11を経験して、アメリカにいたサイードや健在のSPIVAKもいます。フェミニズム関係の論者も勢いはありますね。バトラーさんとかーー。んん世界の思潮は「帝国論」もあったけれども、ポスト・コロニアリズムを超えて、今問題になっているのはもっと地球的規模の思想なんだと思うけれども、相変わらずの宗教戦争や民族闘争や西洋の金融資本主義の収奪構造があり、アジア・アフリカ・南米では従来の政治・経済規範なり利害関係・理論をまた越えていく論理が模索されているようです。西欧対アジア、西欧対アフリカ、西欧対南アメリカ、西欧対Xもありそうで、まだまだこの世界の混沌は絶え間なく続くようです。その中で真善美ですよね。究極的な真実、究極的な善、究極的良識を求めたいものです。

格差が基盤になる世界のグローバル経済のシステムの罠があり、どうもそれらを肯定した上で成り立ついかなるシステムも、ただ欺瞞だと思えるのですが、これが私達の生きている世界ですよね。格差で通貨も成り立ちます。基軸通貨がドルでそして金ですか?やれやれ!どの国の人間だろうと同じ労働単価で働ける時代が来たらいいですね。人種・民族・国家の差別化はすでにそこにあるわけです。独自性・アイデンティティーを保持しながら平等につながりあう世界を目指したいものです。

世界秩序、より自由で公平で人間が人間を大事にしあえる、そして限りある母なる地球と共存しあえる明日ですね。こんなことを吉本の死に触発されて書きなぐっています。やれやれ!テープ起こしはたいへん!


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