nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

星空観察会と予想外に凄かった紫金山アトラス彗星

2024-10-14 08:05:35 | 星空
昨夜は初めて依頼された公民館での星空観察会の日でした。
場所的にはJR駅のすぐ近くで空が明るくて惑星と月くらいしか見れないという事で半月過ぎた月夜でしたが昨夜での日程になりました。

でも、この日程の決定は4月でしたがその時点で紫金山・アトラス彗星が見えるかも・・・
という期待は多少ありました。

ところが、先日彗星が太陽との近日点通過前の明け方に見た時には小さな彗星だったのに、太陽熱で溶かされた放出物が大量に出た様で大きく明るい彗星になっていました。
日本で夕方に見え出したのは12日からだと思います。
そして昨日13日には街中だと云うのに肉眼でも核や尾の存在が分かるくらいになっていました。

暗くなり掛けた17:50ごろにやっと夕空に浮かび上がって来て18:15くらいまで見れました。(建物の屋根に隠れてしまった)
勿論、来場者約30名も大感激です。

大半の方々は彗星が来ている事すら知りませんでしたから、このスペシャルイベントには誰も驚いていました。

私達もこんなに大きくなる事など期待していなかったので驚きました。
日本で肉眼でちゃんと見れる彗星はおそらく1997年のヘールボップ彗星以来です。

この写真は当時近日点通過後の4月に撮ったヘールボップ彗星の写真ですが、右側にカシオペア座が写ってるのでその彗星の大きさと明るさが良く分かると思います。


来場者への説明や対応に追われて彗星の写真は当然撮ってる場合じゃありません。残念ながら今回のその彗星の写真はありません。

視野角7度の双眼鏡で見て視野内いっぱいに彗星の尾が見えました。
月の視野角は0.5度なので少なくとも満月10個分以上の長く伸びた尾が街中で見えた訳です。

今後も暫くは見る事は出来ますが、天気予報を見ると昨晩の様な快晴は今後望めそうにありません。
更に、日中天気が良くても午後から曇る天気ばかりなのでダメかもです。
ただ、これから満月に向かうので夕方の月明りが無くなる20日頃の方が淡い彗星の尾の写真を綺麗に撮るには良いかも知れませんが、これだけ明るい彗星ならそれ以前でも充分撮れると思います。

まあ、しかし。
多くの来場者に見てもらえたことが最大の喜びです。

観察会の準備の様子です。
初めて開催する場所だったので16時には現地へ行って屋内と屋外の準備をしました。

屋内の場所はかなり広いホールです。
一応、遮光カーテンも完備。

スクリーンも120インチくらいの大きな物があります。
プロジェクターは自前のフルハイビジョンの機器を持参。


パソコンはマツさんと私の2台をスイッチングしてテーマ分けして解説です。

アンプスピーカーとオーディオミキサー間は昨年から無線接続する様にしてますが、何かとトラブル発生があり、幾つもの原因特定と改善の甲斐あって今回はトラブルなし。
ミキサー担当は私がやりつつ解説もします。

Mitakaという宇宙シュミレーションツールで全員を宇宙空間へ連れていきました。
これは始める直前に撮った写真で薄明るいですが、本番は暗いです。


最後にプロジェクターなどの明かりも消してプラネタリウムを天井に投影して星空を堪能頂きました。
本物の星空より綺麗に見えます。

それらを終了後に再度外へ出て望遠鏡で月のクレーターや土星を観望して終了です。
以外にも天の川がうっすら見えたのには驚きました。
余程透明度が良かったのでしょう。
実際の星空での星座の説明もできました。

今回は大型望遠鏡1台、小型望遠鏡1台、大型双眼鏡1台、中型双眼鏡1台、小型双眼鏡2台の6台体制。
全部仲間達の持参品です。

私の望遠鏡は屋内の準備と撤退作業を考えて出しませんでした。
屋内設備は全て私の自前設備なので、望遠鏡まで出すと片付けがかなり遅くなってしまいます。

(写真奥に横に伸びた明かりは新幹線のホームです)

6時開始で予定どおりの8時終了できました。

今後の星空観察会でのネタの一つにしたいのでこの先、数日間の彗星が明るく大きく見える内に写真が撮れる事を祈るばかりです。
晴れてくれ~!!

26日には私達のホームグランドである田舎ランド鴫内での星空観察会があるので、その時に来場者に披露したいです。

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