自動販売機物語

自動販売機の「当たり」の話をしましたが、




幼い頃近所の銭湯に通ってたときの話



銭湯で親友のＩ君と話すのが唯一の楽しみでした。


そんな幼少時・・


銭湯から帰る途中の市場に


自動販売機があったんです。


その自動販売機の話です。





いまみたいにそこいらに自動販売機があるわけもなく




それは数少ない自動販売機でした。





そしてなんとそれは、珍しく「当たり」つきの




自動販売機でした。






銭湯でくっちゃべった私たちは、喉が渇くのですが



子供のことですので、小遣いもなく




ジュースなどめったに飲めません。





そんな私たちに与えてくれた神様からの




お恵みがこの自動販売機でした。






この自動販売機の当たりはルーレットになってまして






ボタンを押したと同時にルーレットが回りだし




それが当たりにとまるともう１本買うことができるという






基本的には今のシステムと同じです。








ところがです、この自動販売機のすごいところは



お金を入れて、一瞬の間をおいてボタンを押すことによって







当たる確立がグンとあがるんです。






この一瞬の間が大事なんですわ。





今みたいにコンピューターで制御して


何回かに１回あたりを出す、てな方式でなく





単純に「あたり」に止めれば、もう１本！って感じでした。







で、ここで登場するのが親友のＩ君です。







こいつがまた、ゴッドハンドを持ってるんですわ。



彼が、ボタンを押すと、常人の１０倍くらいの確立で







あたりを当てるんですわ。





それは、もう神がかりです。



だって１本分のお金で２本のめるんですよ



I君の絶好調なときは




２回連続で当てるという





神をも恐れぬ大偉業を成し遂げたことも



あったな～（遠い目・・）





ほんと彼のおかげで何度ジュースにありつけたか







ありがたや、ありがたや



ほんまI君あっての私です。












なつかしいの～





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