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阿片を吸うとどうなるか? アヘン王国潜入記

2018-04-24 04:34:10 | 読んだ本の紹介

 



アヘン王国潜入記  高野秀行著


最近、高野さんの本をよく読みます

早稲田の探検部時代の話から

「秘境」とか「怪獣」をこよなく愛す御仁が

世界中の秘境中の秘境、魔のゴールデントライアングルに

アヘンを求めていくお話

話自体は、1995年当時の話なので

ミャンマーの政治的な内容については

現在の状況とは全く違ってるようです

が、まあ話の大筋には関係あるようなないようなw

それはともかく

高野青年は、タイ、中国、ビルマ(ミャンマー)の国境

ゴールデントライアングルと呼ばれる場所に

位置する「ワ州」というところへ

アヘンを求めて冒険に旅立つのだ

例によって例のごとく、ワ州で使われる言葉を習得しつつ

ゴールデントライアングルを掌握してる

ワ軍にコネをつくり

中国からワ州に入り込みます

そして、実際にケシを栽培する村へと入り込みます

天性の語学力と何でも食い何も気にしない無神経さで

村に溶け込みます

そして、ケシの栽培を種まきから行い

育てていくのですが

育て方は、いかにも簡単

雑草を抜くだけ

しかしそれは、高野青年には重労働であったのだ

その仕事は、村の女の仕事で

女の人にまじって草を抜くのだが

腰が痛いそうですな

農作業は大変です

ケシが実ると、がくが大きな塊になり

その塊にカミソリで傷をつけると

白い汁がでてくるそうです

これをこそぎとって乾かせたものが

アヘンだそうです

高野青年も手伝ったおかげで

原始生産制の恩恵を受けて、アヘンの塊を少しもらったそうです

好奇心の人一倍強い高野青年は

村人にアヘンの吸い方を教えてもらい

試してみますが

最初はなにも感じないそう

しかし、具合の悪いときに吸ってみると

病気が一瞬で治るそうです

気分すっきり爽快な気分に

アヘンはローマ時代医薬品として使われていたそうですね

それを身を以て証明していきます

それから、すこしずつ吸っていくうちに

気持ちがいいとかそういうもんでもなく

全てを受け入れる気持ちになるということだったか

しかしそれはいわゆる中毒であり、ワ州においても犯罪なのです

で、村人から、たしなめられます

「具合の悪いときは仕方ないが健康な時は吸ってはいけない」と

しかし、高野青年は吸い続け

中毒になっていきます

しかし悪びれることなく、正直に書き連ね

ワ州から立ち去ると同時に、中毒から立ち直ります

苦しみはあったそうですがw


アヘン中心の物語ですが

それ以外にも、村での生活や人間関係

食べ物や酒、冠婚葬祭、政治経済にいたるまで

いろんなことが描かれてますので

興味のある方は是非お読みください

 

 

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社
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