たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

第一番・二番札所 六角堂・誓願寺 

2015-04-14 00:15:44 | 洛陽三十三所観音巡礼
おみくじがいっぱい結んであるあれは、もう葉桜になったしだれ桜?それとも柳?







境内に入って見てみると大きな柳だった。市民の誇りの木、と書いてあるが、縁結びの木らしい。









西国十八番の札所で、用明天皇二年(五八七)に聖徳太子により建立されたと伝えられている。
本堂北の本坊を池坊と呼び、室町時代以降多くのいけ花の名手を輩出した、華道発祥の地として有名 。現在も華道家元池坊の拠点となっている。



ちいさなお寺だけれど、とても由緒のあるお寺。洛陽だけでなくちゃんと西国三十三所の札所でもあるのだ。

このお寺は、私にとって「近くまで行ったのに入らなかった」事が2回もあり、なんとなく気になっていたお寺なのだ。

最初は14年ほど前、母や叔母、いとこたちと京都巡りをした際に、たまたま横を通りかかったのだった。近くの錦市場に行った帰りだったのだろうか。
もう夜だったのでどちらにせよ入る事はできなかったのだが、名前が印象に残っていた。

2度目は3年ほど前、同居人と近くのウエステインホテルに泊まったことがあって、寄ってみよう、と思ったのにどこかわからず訪れずに帰った。


ここは洛陽三十三所観音巡礼、第一番札所だ。

ここで巡礼用のご朱印帳を頂いて、巡礼を始めることにしたのが4月6日。








裏には立派な、池坊のビルがあり、その前には聖徳太子が沐浴した池があったと言われる場所があるのだが…






北海道の湖にいた白鳥も気が荒くて怖かった事を思い出した。


しかしなんでかみつく白鳥を飼うのか??? おっきな鯉がいるのだからそれでよかったのでは???



という疑問はわくが、こじんまりしてなかなか良いお寺(頂法寺がお寺の名前)である。六角の角を回ってみると見事なしだれ桜がまだ満開。 今年はお花見ができなかったと嘆いていたのだが、ここで何とか取り返せた。ここにもおみくじが結ばれている。可愛らしい鳩みくじも。








法隆寺の八角形の夢殿もそうだけれど、八角か六角か、上から見ないとあんまり実感できないものだ。ここのパンフレットには池坊の高いビルの上の方から撮った六角の屋根の写真が載っていた。

こう見ないとわかんないよね…
でも、昔の人たちは当然、上から見下ろすことはできなかったわけだし、それでいいのかな…



歩いて行ける距離だし、大好きな錦市場を通り抜けて、第2番札所、誓願寺まで行ってみることに。

しかし錦市場の混雑ときたら! 昔はそんなことなかったのに、外国人観光客でいっぱいなのだ。通過するのに一苦労しながら晩のおかずをゲットして、さらに東へ。



賑やかな新京極にある誓願寺は、建物がモルタル風で今一つ、由緒あるお寺の感じがしない。でも、小振りながら「総本山」と言われるお寺なのだ。


西暦六六七年、天智天皇によって奈良の地に三論宗として開創された。 以来、改宗と二度の移転を経て、現在は浄土宗西山深草派の総本山である。
当寺安置の十一面観音は、弘法大師の作と伝えられ、かつては長金寺(一言堂)の本尊であった。 古来、一言で願いを叶えてくれる「一言観音」として信仰を集めている。







入ってみると、ここは和泉式部にも縁のあるお寺、近くに和泉式部を初代住職とする誠心院がある。私は最近まで紫式部、清少納言を題材にしている小説を続けて読んでおり、当然のことながら和泉式部も登場するものだったので、急に近しい感じがしてくる。
私は和泉式部の歌が大好きなのだ。


これが京都や奈良のお寺や神社(寺社に限らないが)の面白いところで、歴史が好きなら、意外な所でお馴染みの人の名前が出てくるのだ。

この人が、こんなところに住んでいたんだ、ここを訪れたんだ、へえ、ここに祀られているとは…と数知れず。

巡礼をしようと思わなければこのお寺も、誠心院の場所も知らずに終わった事だろう。やはり、始めてよかった。

六角堂でガイドブックを手に入れたので、どう、いつ歩くか考えるため下調べをする。

行くのなら良い季節に行きたいし、花や紅葉の写真も撮りたい。

花の名を書き込んだり、よく知られている行事(壬生寺の壬生狂言など)も書き込んだタグをつける。まとめて行けそうなら、歩いて何分かかるかナビで調べて地図に書き込む。

うん、なかなか楽しい。









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