「ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか (熊谷徹著/青春新書インテリジェンス)」を読みました
これは2019年発行の本なので 今(2025年)も年290万円(2017年当時のドイツ人の平均可処分所得)かどうかはわかりませんが 長年ドイツで暮らす著者の見たドイツ人の暮らしぶりに頷くこと多し😊
私自身も流行を追うことのないシニア世代なので似ているのですが 若い人が新しいモノをどんどん買うのを見てて大変だな~と感じます(笑)
これは実は著者によると 仕事のストレスが大きくて自由時間が少ないため 買い物でストレスを解消するしかない なぜなら著者自身がドイツで暮らすようになってからはストレスが減り 買い物でストレス解消することもなくなったとあり 納得です😊
また 日本の接客態度は世界一とありますが その裏返しが仕事時間の多さとストレスなのですね 「おもてなし」や「お客様は神様です」という精神は尊い反面 カスタマーハラスメントを産みやすいのですね
私もコールセンターの仕事でカスハラを受けたこともありますのでよくわかります ドイツではルールを守らない客は怒られると昔から知っていたので ドイツはいいなぁ~と長年思っていました😊
宅急便や酒類等が小刻みな時間指定で届かなくともいいじゃないかと思うんですが そのサービスのためにどれだけ仕事時間が増えてしまうか... ドイツでは「ドイツの新しい通貨は自由時間だ」という見方が強まっており お金よりもプライベートを大切にする人が増えているのですね 昇給よりも休暇日数アップを希望する人も多いそうです😲
反面ドイツでは日本のようなサービスは期待できません 荷物のお届けは午前か午後しか指定できないし 客の要望よりも店のやり方が優先されます 店の開店時間も法律で決められているし不便ではあります
ドイツの労働時間はとても短くそれでも労働生産性は高いのですね バカンスを中心に会社がまわり 長期休暇はお互い様で当然 有給消化率も100%
お金に振り回されずに生きているドイツ人 環境保護の精神にあふれ 新しいものに飛びつかず リサイクルに熱心で脱原発に舵を切り 食品ロスに敏感で 「地球は子供たちから預かったもの(Wir haben die Erde von unseren Kindern nur geborgt)」との精神を持ち エネルギー消費を減らしつつも経済成長を遂げている(これは日本も同じ)
この本が出てから各国で戦争等が起きて温暖化等も進行し 少しずつ変わってはいるだろうけど こんなドイツ人の生き方に学ぶことは多いと思います
「ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか」は こちら