こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

戸別補償 販売実績証明求める

2012年12月19日 16時59分14秒 | Weblog
日本農業新聞e農netをみていたら、「戸別補償 販売実績証明求める 交付金の運用を改善 農水省 (2012年12月19日)」という記事があった。

内容は以下の通り
農水省は18日、戸別所得補償制度の転作を対象とした水田活用所得補償交付金の運用を一部改正した。
販売農家を交付対象としていることを踏まえて、交付を申請する場合は出荷・販売実績の報告書の提出を求める。
いわゆる「捨て作り」防止を強化するため、通常の肥培管理をしていないなどの理由で農業共済から除外された農地は交付対象から外していく。
会計検査院の指摘を受けて、運用をより改善した。
運用の改正は17日付で、農水省事務次官名で農水省の出先機関や自治体、関係団体に通知した。
農家による出荷・実績の報告書提出は2013年度から導入する。

出荷・販売実績の報告書は対象作物ごとに作る。
専用の書面にJAなどへの出荷伝票などを添えて提出し、販売実績を証明する。
自家加工や直売所で販売した場合も、販売実績の報告書が必要になる。

「捨て作り」防止では、通常の肥培管理をしていないなどの理由で農業共済から除外した農地の情報を把握するため、農水省の出先機関の地域センターから農業共済組合に協力を求める。
情報に基づき、地域センターは地域農業再生協議会と共に現場を確認。
十分な収量が得られないと判断した場合は交付対象から除外する。

会計検査院によると、モデル対策が始まった10年度、本格実施の11年度の2年間で、作業を委託していて販売実態がないのに交付金を受けた例は100件。
肥培管理などが不適切で農業共済組合が引き受けなかったにもかかわわらず交付金を受けたケースは、2年間で40件ほどあった。
というもの。

やっと、1つの線引きが始まったという感じ。
戸別補償に甘えていた生産者にとっては、結構ビックリさせられる線引きだと思うが、今まで頑張っていた生産者には、対して驚くような内容ではないだろう。
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佐賀県東松浦農業改良普及センターより結果報告

2012年12月19日 16時44分58秒 | Weblog
佐賀県東松浦農業改良普及センターより、「さがびより自然循環型栽培の試験結果」が送られてきた。

(メール原文のまま)
上園ですが、圃場は地力にむらがあり、参考になるような結果は出ておりません。

圃場の奥(看板とは反対側、撮影の行われた方です)の地力がかなり低いようで、試験結果が適正に判断できるものではありませんでした。
さらに、全体的に小粒傾向となっています。
食味官能試験は未実施です。


長部田ですが、試験区による生育の差はあまり見られませんでした。
米糠施用区は、慣行区に比べタンパク含有率が僅かに上がりました。
食味官能試験の結果、米糠50kg+減肥区(試験区⑥)が総合評価で最も高くなりました。

試験区⑥は、収量が僅かに減少する可能性がありますが、新たなブランド米の推進技術として有望であると考えられました。

今後、米糠50kg+減肥で進めて行くよう、検討していきたいと思います。

旨味成分分析は、まだ結果が出ていません。
一度分析を行ったのですが、ピークが出ず、再分析待ちとなっています。

長部田の慣行区と米糠50kg+減肥区、及び食味試験で外観の評価が高かった米糠100kg+減肥区の玄米をそれぞれ2kgずつお送りします。
とのこと。

添付ファイルには、具体的な数字などが出ているが、それを紹介することはしないで、コメントのみ紹介する。

○生育経過
〈上園〉
・草丈は、米糠50kg・減肥区(試験区②)及び米糠100kg・減肥区(試験区③)が特栽慣行区(試験区④)に比べてやや低く、茎数も少なく推移した。
 また、両区とも稈長も短く、穂数も少なくなった。
 米糠50kg・標肥区(試験区①)では、草丈・茎数とも慣行区と同等で、稈長・穂数も同様の傾向であった。
・葉色は、生育初期は各区とも殆ど差はみられなかった。
 生育後半からは、慣行区に比べて、①区がやや濃く推移し、②区及び③区はやや淡くなった。
 穂肥診断時の葉色は各区とも基準値をやや上回り、穂肥を基準量より1割程度減じた。

〈長部田〉
・草丈は、各区大差なく、特栽慣行区(試験区⑧)とほぼ同等であった。
 稈長も、慣行区に比べて、各試験区とも大差なかった。
・茎数は、⑥区が慣行区よりやや少なく推移し、他の区は慣行区と同等かやや多く推移した。
 穂数もほぼ同様の傾向であった。
・葉色は、出穂前までは各区とも大差なかった。
 出穂後は、⑥区がやや低下した。

○収量・品質
〈上園〉
・玄米千粒重は、②区及び③区で慣行区よりやや重く、粒厚分布でも2.0m以上の割合が高かった。
 ①区はほぼ同程度であった。
 しかし、全区とも「さがびより」としては小粒傾向であった。
・収量は、②区及び③区では穂数が少なく、慣行区に比べて10~20%低収となった。
 ①区は慣行区とほぼ同等であった。
・検査等級は、いずれの区も「1等下」となり差はみとめられなかった。
 タンパク質含有率は、いずれの試験区とも特栽慣行区より0.2~0.3%低くなり、試験区間の差は見られなかった。

〈長部田〉
・玄米千粒重は、いずれの試験区も慣行区より軽くなった。
 粒厚分布も2.0㎜以上の割合が慣行区よりも低く、屑重歩合も高くなった。
・収量は、⑤区及び⑦区で慣行区並かやや多くなった。
 ⑥区では穂数が少なかった
 こともあり、慣行区よりやや低収(5%程度)となった。
・品質(検査等級)は、⑥区・⑦区及び慣行区が充実不足等のため2等となった。
 タンパク質含有率は、慣行区に比べて、試験区が0.2~0.3%高くなった。

○考察
「さがびより」の「自然循環型」栽培の検討について、米糠を10a当り50kg及び100kg施用した場合の効果と、それによる化学肥料由来窒素の低減の可能性を検討した。
当初は移植後の還元状態を避けるため、移植前30日頃までに施用する計画であったが、実際には20日~10日前の施用となった。
しかし、ガスの発生は殆ど見られず、それによる生育への影響は無かったと考えられる。
本試験は、移植期及び地区が異なる2圃場で実施した。
上園地区の圃場では、特に減肥区での生育量が標肥区より少なく、収量が低下したが、これは、試験圃場内の地力差によるものであり、本試験の処理の差が判然としない結果となった。
一方、長部田地区の圃場では、試験区による生育差は小さく、結果的に収量にもさほど大きな差は見られなかった。
同地区の試験結果からみると、米糠を50kg/10a施用して、元肥を約6割減肥すると(試験区⑥)、やや収量が低下する傾向があると考えられた。また、米糠を50kg/10a施用して元肥を基準量施用した場合(試験区⑤)では、収量は慣行区以上に確保され、タンパク質含有率はやや高くなったが、減肥した⑥区及び⑦区とほぼ同等であった。
但し、当圃場では全般に登熟不良が原因と思われる玄米の充実不足により品質が低下したことから、穂肥施用や水管理等について再考が必要である。
一方、食味官能試験の結果からみると、試験区⑥が総合評価では最も高くなったことから、多少の減収の可能性はあるものの、同区が新たなブランド米生産技術として有望と考えられる。
今後は、本試験の再現性とともに、品質向上対策のための肥培管理について検討する必要がある。

試験区について、表やグラフが無いと判らないと思うので、もしかしたら意味がない内容となってしまう場合もある。
それは当然の事だろう。

それが判っていながら、あえて自分が、この結果を書いたという思いを知ってもらいたい。

それは、分析する事の大切さ。結果をまとめる大切さ。
その結果からー、自分の土地の現実を把握する事の重要さだ。

この結果から、産地は、今まで見えなかったものが、見えてきただろうと思う。

来年が楽しみである。
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産地の人たちへ(協力お願いします)

2012年12月19日 16時09分57秒 | Weblog
来年になってから書こうと思っていましたが、少し急いだ方が良いかもしれないと思い、本日書くことにいたしました。

それは

来年から、産地に行ける回数が減ってしまうかもしれないという事です。
理由は、母親の体力が、急速に弱くなってきてしまっていることから、ケアが必要となってくる可能性が出てきたからです。

既に新店舗になった時に、自宅でケアが出来るようにと、エレベーターやバリヤフリーなどの対策はしておりますが、それとは違うケアの必要性が出てきそうです。

なので、今後の状況によっては、産地に出向く回数を、減らすことになってしまうかもしれません。
産地に行ったとしても、1泊2日が限界となり、2泊3日などは絶望的になると考えていてください。

しかし、本店3階のでの打ち合わせについては、変更などはなく、今まで通りで大丈夫だと思います。
なのですが、やはり万全を期して、大まかな打ち合わせなどについては、メールや電話を基本とし、詳細などについては、実際に合って詰めていくという考え方でいます。

産地にとって、一番大切な数年間だという事は、自分が一番よく知っています。
SPR(Suzunobu Project Rice)で実行している産地にとっても、無傷では済まなく、何らかのダメージが出る可能性もあります。
しかし、そうならないように、さらに産地とは、細かな打ち合わせをしていくように、常に心掛けるつもりです。

いつから体制を変更するかは、これからの事になりますが、来年度中には、苦渋の選択をしなければならない状況となりそうです。

ご理解の程、よろしくお願いいたします。

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引っかかりが解けた

2012年12月19日 15時17分18秒 | Weblog
スケジュールに入れ忘れていて、予定日が判らなくなってしまっていたが、訪問してくることだけは判っていた産地がある。
それが、JA北信州みゆき。

米屋からすると、「えぇ~。北信州みゆきなんていう大農協の訪問を、間違っても忘れるはずないだろ」という声が、一斉に聞こえてきそうなのだが、忘れていたものは忘れていた。
訪問日だけだけど・・・・

で、会ってから直ぐに現状の話をして、今後の方向性や、考え方などについても話をした。

話の内容としては、大産地としても、大農協としても、全く想像をしていなかったことが、大半であっただろう。

自分が考えていることは、数年先の事。
その時に、お米の大復活と、産地間・品種間大戦争が起きるだろう。
そしてその時、もう一度コシヒカリの力が必要となるはず。

確立としては、マヤ文明の2012年人類滅亡説よりも、数億倍低いが・・・

ガハハッ。
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資料作りで苦悩

2012年12月19日 11時30分13秒 | Weblog
来年講演するための資料を作っているのだが、物凄く悩んでしまっている。
それは、TPP問題・原発問題・景気低迷・後継者不足・ブランドの低下などを、今まで以上に強く言おうとしているからである。

当然のこととして、これらのテーマは、まだ全てが判らないし決まっていない。
なのに、あえてそれを言おうとしているのだから、無理があるといえばある。

政権も変わったことから、自分の中でも、もう少し決まってからでも良いのではというという思いもあるのだが、農業は1年に1回しか出来ないことから、来春を無駄にすることが出来ない。

だから、今判っている範囲で、産地の将来が考えられる、参考になる内容の資料を作り上げなければ・・・

大変だぞ! これは。
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厳しい内容に変わる

2012年12月19日 09時21分04秒 | Weblog
もしかしたら、明後日世界が終わるかもしれないが、とりあえず12月19日となり、今年も残り少なくなってきた。

みんなの街はどうなんだろう?
クリスマスソングは流れている?
師走らしくなってきている?

なんか自分の街は寂しいな。
店は、そこそこ忙しいなんだけど・・・・

自分はと言えば、取材も最終コーナーを回って、ようやく落ち落ち着いてきた。
久しぶりに今日は、取材も何もない日だし。

よって、来年の講演資料を作ろうと思っている。
年末までには、メールで資料を送ることになっていたし・・・

選挙が終わって、TPP問題についても、もはや有耶無耶に出来なくなってきていることから、来年からの講演資料は、今までよりも厳しい資料内容になるだろう。
厳しすぎて、講演回数が減ったりして・・・
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