日本農業新聞e農ネットに「混合堆肥複合肥料「エコレット」 国産原料を活用 今月下旬から順次販売 全農 (2013/8/15)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
JA全農は8月下旬、堆肥と普通肥料(有機・無機原料)を配合した全国初の混合堆肥複合肥料を発売する。
商品名は「エコレット」。
海外から調達するリン酸やカリの一部を国産堆肥で補う。
低価格で、為替などに左右されず安定した値段で販売できる。
これまでの有機質肥料より1~3割程度安くなるという。
混合堆肥複合肥料は、2012年9月に肥料の公定規格が改正され、製造販売できるようになった。
全農など業界団体が規格の改正を要望していたもので、「エコレット」が業界で第1号の製品になる。
朝日工業(東京都豊島区)と共同で開発した。
販売するのは窒素、リン酸、カリの成分量が異なる7銘柄。
東北、関東甲信越、近畿、東海、北陸で売り出した後、全国販売を目指す。
粒状なので施肥機でまくことができる。
加熱乾燥で臭いも抑えている。
堆肥の成分が含まれているため、堆肥散布量を減らすこともできる。
使用している堆肥は、豚ぷんや鶏ふん、食品系堆肥。
堆肥の割合は銘柄によって異なるが、25~50%。
肥効に問題がないことを栽培試験で確認している。
全農は、これまで未利用資源の鶏ふん燃焼灰を使った肥料「エコ化成」を作っており、今年度は6000トンの販売を計画している。
「エコレット」も、エコ化成シリーズの一つとして販売する。
混合堆肥複合肥料のメリットについて「今まで混ぜられなかった堆肥を混ぜることで価格を抑えられ、散布も楽にできる」(肥料農薬部)と強調する。
外国の資材を使用しない、国内産のみの混合堆肥複合肥料については、以前から必要性が言われていたが、日本の農産物の差別化と付加価値を高めるためには、これからは絶対に必要となってくるだろう。