こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

強い佐賀

2015年02月16日 22時04分03秒 | Weblog
「佐賀米販売計画」という言葉を知っている人がいたら、新食糧法とともに、全くの無名であった佐賀が、いきなり関東に攻め込んできた時の、「怖い佐賀」を知っている人だろう。
であれば、当時の担当者についても、鮮明に覚えていると思う。
そして今、JA佐賀の中枢に、その時の人が戻ってきている。

先ほどまで、一緒に会食していたが、やはりキレる頭を持っている人で、全く衰えは無いし、再び「怖い佐賀」に作り変える気持ちで満ち溢れていたので、自分としても嬉しくなった。

電話帳と言われた程の厚さがあった「佐賀米販売計画」の資料。
7割が実際に実行されていたが、3割は動かす事も出来ないままで止まっていた、まさに未完成の販売計画。
常に佐賀とはブランド化についての協議を続けていたし、地域のブランド米も作っていたので、他の人から見れば「佐賀米販売計画」は進んでいるように見えていたはず。
しかし自分の手元では、自分の知識とブランド化の経験値とともに、日々改良されてはいたものの、実際の「佐賀米販売計画」は、ずっと封印され続けているのだ。

待ちに待っていた。
二度と日の目は見ないと、半ば諦めてもいた、膨大な計画が詰まった「佐賀米販売計画」。
ついに開封できるかもしれない。

しかし、封印されていた「佐賀米販売計画」を開封するには、一定以上の知識と判断力が必要となる。
したがって、どうしても担当者などの成長が必要不可欠となる。
だから、明日、明後日の開封という事は有り得ない。

でも、日本の農業の衰退前には、開封できるかもしれない。
今度は期待して待とう。
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ゴングは鳴ったよ

2015年02月16日 21時34分53秒 | Weblog
先週の木曜日の、北海道での中空知エコ米生産共和国とJAたきかわ・JA新すながわ・JAピンネとホクレンとの話し合いでは、ホクレンとしても対応が遅かった事への謝罪と今後の対応について聞いたし、今迄具体案が無かった「中空知エコ米生産共和国」でも、ようやく取り組み目標が出来たという事も知った。

今回「中空知エコ米生産共和国」が出した、タンパク値目標:6.8%以下、整粒歩合:80%以上、品種:ゆめびりか・きたくりん・ななつぼし、栽培:高度クリーン(7.5%減:5%減)、その他(共和国の共通シール、米袋等)という目標は、内地(本州)や生産者からして見ると、決して高くないと思っているかも思っているかもしれない。
もしもそう思っているとしたら、明らかに勉強不足である。

「中空知エコ米生産共和国」が栽培している品種は「コシヒカリ」ではない。
北海道のオリジナル品種である「ゆめびりか・きたくりん・ななつぼし」なので、当然の事として、平均タンパク値は違う。
「低ければ、なんでも良い」という訳ではないのだ。
品種には、一番美味しいと思えるタンパク値があり、ただ下げるだけを追求してしまうと、品種の良さが無くなり、ただ柔らかく甘いだけのお米になってしまい、品種として「旨い」というものとは異なってしまう。

整粒歩合も、内地(本州)の生産者が、いまだに多く使用しているグレーダー1.85mmではなく、2.0mmを使用しての「80%以上」なのだ。

栽培も特栽ではなく、さらに難しい「高度クリーン栽培(7.5%減:5%減)」に挑戦している。
北海道では、高度クリーン栽培の上は無農薬となる事からも、簡単では無い栽培である事は理解できるだろう。

ざっと目で追うだけでは判らない事というのは、農業には山ほどある。
だからこそ、その判らない事を、食べてもらえる消費者に正確に判りやすいように伝えなければ、本当に優れたブランド米にも成れない。
そして、優れたブランド米に成れないという事は、消費者にも、自分たちのお米の良さは理解してもらえないという事だ。

北海道から戻って来た時、スズノブの店頭では高知県のJA四万十が農産物販売をしていた。
なので、あえて北海道の中空知エコ米生産共和国が作成した資料を見せてみた。

自分のブログなどで、資料が存在している事や内容についても、ある程度の知識を得ていてから、物凄く驚くという事は無かった。
なのだが、逆にJA四万十の「甘さ」が垣間見えてしまった。
それは、自分たちの範囲での比較をしたという事。

JA四万十は、北海道の資料を見せた時に、「想像しているよりも、ハードルが低い」「これなら自分たちでも出来そうだ」と言っていた。
当然であろう。
巨大組織が、最低基準を作っただけの事なのだから。
最低基準と、これから作ろうとしている、産地の最高級ブランド米が、まだ同じレベルであるという事に、その時は気が付いていなかった。

自分は、JA四万十が、駄目だといっている訳ではない。
非常に頑張り始めていることは、手に取るように判っている。
その中での「甘さ」というのは、完全な世間知だと言っているのだ。

北海道の「中空知エコ米生産共和国」も、今年中には、一気に内地(本州)に対して、戦いを挑んでくる事だろう。
高知県のJA四万十も、自分たちのやるべき事が見え始めているようだ。

さぁ、生き残りを掛けた戦いのゴングは鳴った。
戦いの第一弾の結果が出るのは、今年の秋だろう。
そして翌年が、早くも最終ラウンド。

お米の世界は、強い者が勝ち、弱いものが負けるという、弱肉強食の時代となった。
負けたくないのなら、勝ち続けるしかない。
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「戦後以来の大改革」「所得増は疑問」 農協改革、舌戦に熱 与野党

2015年02月16日 15時27分36秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「戦後以来の大改革」「所得増は疑問」 農協改革、舌戦に熱 与野党 (2015/2/16)という記事が出ていた。

内容は以下の通り
農協改革をめぐる政府・与党と野党との舌戦が熱を帯びてきた。
JA全中の組織改編を柱とする農協改革を「戦後以来の大改革」と胸を張る安倍政権に対し、野党は「農家所得の増大にどうつながるのか分からない」(民主党)などと批判を強める。
16日には衆院で各党の代表質問が始まり、国会論戦が本格化する。

「(全中の)会計監査権限を分離することが直接農家の所得増につながってくるのか。誰のための何のための改革か」

15日のNHK討論番組で民主党の大島敦政調会長代理は、こう疑問を突き付け「改革のための改革」と皮肉った。
その上で、全中の組織改編が単位農協の新たな経営展開につながるとする政府説明に違和感を示し、今でも「個々の農協は結構、創意工夫しているところが多い」と指摘した。

共産党の小池晃政策委員長は、改革の真の狙いは「TPP(環太平洋連携協定)に反対している全中をつぶしてしまおうということだ」と断じ、社民党の吉川元政策審議会長も「規制改革会議や米国の要望から出ている。決して農業者の声を土台につくられた改革ではない」と批判した。

維新の党の柿沢未途政調会長は「選挙マシーンになってきた県中は温存される」と改革が不徹底だとし、次世代の党の和田政宗政調会長は「金融サービス改革が行われていないことは不十分」と述べた。

これに、自民党の稲田朋美政調会長は「農協改革だけで所得を倍増するということではない。さまざまな農政改革の中心が全中改革、中央会制度改革と位置付けている」と説明。
ただ、「中央集権的なピラミッド形から自由な形にする」とするだけで、印象に訴え掛けるのがやっとだった。

公明党の石井啓一政調会長は「農協改革は今の政権が進めている農政改革の大きな柱の一つ。地域農協の自立をさらに促し、経営の自由度を高めていくことに大きな意義がある」と援護した。
というもの。

改革の中身は、以前としてハッキリしていない。
そんな状態なのに「戦後以来の大改革」と鼻息が荒い。

全ての党が、判ってもいない事に対して反論をしているだけで、こちらも説得力が無い。

舌戦と言うよりは、酔っぱらいの口喧嘩程度だな。
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JA邑智に資料を送った

2015年02月16日 11時55分32秒 | Weblog
昨日作って、今朝から修正していた、2月21日にJA邑智で講演するための資料を、先ほどメールで送った。

総ページ数は31ページ。
ブランド米について講演するとしては少ないページ数。

実は、昨日作り上げた段階では、53ページであったのだが、今朝の修正で22ページをカットしたのだ。
理由は、ブランド米作りのハードルが高すぎているから。

JA邑智には、「石見高原ハーブ米きぬむすめ」という地域ブランド米が既にあるので、そのブランドを引き上げるというのであれば、昨晩の資料のままでも良かったかもしれない。
しかし当日は、200名ほどが危機に来る予定で、「石見高原ハーブ米きぬむすめ」とは関係が無い生産者も多く来ることから、ブランド米作りに必要な、基本的な考え方だけに絞り込んだのだ。

正直言って、22ページの内容については、もったいないと思った。
そのページがあったからマル秘であったのだが、提出した資料内容なら、特にマル秘の必要は無いと思ってしまった。

資料内容は基本的な事ばかりだから、自分と付き合っている産地や地域であれば、「いまさら」という事ばかりだろう。
それでも、初めて聞くJA邑智の生産者たちにとっては、相当厳しい内容に聞こえる事だろう。

JA島根は、4月に大きく体制が変わる。
時代としては正しい判断だと思うが、それでも全ての地域が生き残れることは無いであろう。

JA隠岐・JA石見銀山に刺激されて、自らも動くと決めたJA邑智。
情報が入らない山間地としての悪い面が、残念ながら目立っている。
それを1年以内に理解して修正し、次の1年でブランド化へのスタートラインに並ぶことが出来るか。

衰退しか見えない現状で、強い農業なんて微塵も見えない。
全てに於いて、時間が限られているのは辛い。
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おはよーニャンコ

2015年02月16日 08時52分02秒 | Weblog




カメラから逃げまくるニャンコたちでも、ご飯には勝てず。
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