次々と新品種が誕生しているが、すべての品種が話題になったり、ブランド米として育ったりしているわけではない。
何年もかけて育種して、やっと誕生したのに、全く日の目を見ることないまま、多くの品種が消えていってしまう。
消えて行ってしまった品種の中には、「もったいない」「優れた品種なのに」と思うものも、沢山あった。
どこで生まれたかということもある。
でも、県のオリジナル品種であっても、消えてしまうものは、消えてしまう。
どうして助けることができないのだろう。
消えると判っていて生み出すことはない。
生き残る可能性があるから、消費者に支持されるだろうと考えられるから、生み出している。
それを理解している自分も、消えないようにと、品種として残そうと販売努力をしている。
しかし、1人でどうなるものでもない。
1人で出来ることは限られているし、すでに限界は見えてしまっている。
1では出来なくても、複数になれば出来るかもしれない。
複数で出来るのであれば、もっと人数が増えれば、もっと可能性は高くなってくると思う。
だから、計画を立てている。
システムを作ろうとしている。
どんなに優れた品種でも、表示が「国内産」としか出来なければ、価値は全くない。
自分は知っているから表示をするということは、法律に反してしまう。
表示違反というのは、個人だけのことで終わらない。
その品種にダメージを与えるだけでなく、産地に対してもダメージを与えてしまう。
堂々と、その地域で優れた品種を作ってもらい、消費者からの評価をもらうこと。
それが、品種の生き残り策として、一番正しいことだと思う。
間違えてほしくないのが、CMを沢山流したから、もうブランド米だは嘘。
CMは、その場限りの話題だけ。
ブランドは、実力がすべて。