こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

駄目だろうな

2016年11月25日 11時07分35秒 | Weblog


こだわり米や差別化米を専門に取り扱っている「和穀の会」。
現在の取り扱い銘柄米は、140を越えている。
安い銘柄米ならいざ知らず、他の米卸が買いきれないと悩む、まだ知名度がない差別化米を、産地の将来を考えて仕入れて、全国の差別化米を販売している米屋に販売している。
 
いくら「和穀の会」や自分たち米屋が、産地の将来を考えていても、当の産地が「売ってしまったら終わり」的な考え方だったら、どんなに実力がある産地でも品種でも、売れるはずはない。
 
売れなければ、「和穀の会」の不良在庫にしかならない。
それは、米卸としては致命的。
よって今回、140の銘柄米を70銘柄米程に、絞り混むことになった。
当然、自分が手伝っていた地域ブランド米も、整理対象になってしまった。
 
今の状況からして、一度消えたブランド米は、二度と復活はしない。
だから、消えないように、整理されないようにと、口煩く良い続けていた。
しかし、思いは届かず。
 
そして今週始め、「和穀の会」と打ち合わせをした。
それは、自分として、いくつかのブランド化計画米を、諦める決断をしなければならない日であった。
 
相当、精神的に追い詰められると覚悟していた。
しかし、予想に反して、「これとこれを諦める」と、淡々と言葉が出てきた。
自分としても、それには驚いた。
 
であるが昨日。
「和穀の会」に、切り捨てた2ブランド米の内の、1ブランド米を残して欲しいと、改めて頼んだ。
であるが、ブランド米としては、やはり諦めている。
希少品種として、残したいと思ったからだ。
 
ほぼ自分だけが販売している品種。
もたもた販売していると、「和穀の会」の倉庫代がかさむだけ。
それでは、残して貰えるはずはない。
 
残してもらうためには、一気に販売を仕掛けるか?
米屋の販路を広げるか?
しかし、リーフレットはない。
FaceBookもない。
ナイナイだらけ。
やはり厳しいだろうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勿体ない

2016年11月25日 09時34分06秒 | Weblog


色々なマスメディアと話していで、マスメディアが関心もってくれて、「産地のリーフレット等がありませんか?」、「ホームページはありませんか?」と聞かれて、いつも言葉に詰まる。
 
リーフレットは頼んでも作ってくれない。
作ってくれていても、何処かの会社に丸投げしたまま、消費者目線でチェックをしていないから、使い物にならない。
 
ホームページは、予算ながないから作れない。
 
FaceBookは、作ってくれたが、ほとんど投稿してくれないので、マスメディアに存在を教えてあげられない。
 
この1年間で、いったい、幾つの産地が、紹介して貰えるチャンスを、棒にふってしまったのだろうか?
 
30年問題を前に、産地の限界点を越えてしまった中で、なんとも勿体ないことである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

切り捨てるのだろうか

2016年11月25日 09時05分07秒 | Weblog


昨日の朝日新聞との話の中では、青森県「青天の霹靂」と、岩手県「銀河のしずく」の、新品種の話もしていた。
 
本当にお米が好きな消費者は、今でも米屋から、その産地の情報と研ぎ方、炊き方、食べ方等を教わって、その品種の特徴を楽しんでいる。
当たり前のこととして、精米したてをもって帰る。
精米年月日の古いお米に手を出す消費者は少ない。
 
産地が、そういう消費者がいるということを勉強しているのならば、産地精米を計画することが、いかにお米好きな消費者をガッカリさせてしまっているか、簡単に想像できるはずだ。
 
なぜ精米ばかりを販売するスーパーばかりを考えるのだろうか?
お米にこだわる消費者もいるが、圧倒的に、まだまだ価格で選んでいる消費者が多い。
 
産地は、なぜ米屋と、お米好きの消費者を切り捨てるのだろうか?
 
ブランド米を目指すと、カッコつけているが、実際には、完売させることばかりを考えているのではないだろうか?
 
ブランド米は、一夜にして出来ることはない。
しかし、一瞬にして無にすることは出来る。
 
青森県も岩手県も、もうブランド米を目指すことは諦めたのだろう。
 
長い時間をかけて作られた品種が、哀れでならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガッカリ

2016年11月25日 08時25分43秒 | Weblog


昨日、朝日新聞と、来年デビューする新潟県の新品種「新之助」についての取材を受けていた。
 
デビュー前ということもあり、今年の「新之助」は、試験販売だったはず。
したがって販売店は、自分たち「お米マイスター」店で、応募した店から選ばれると、新潟県からの資料には書いてあった気がする。
 
それに、ブランド米として位置付けから、販売価格は、新潟コシヒカリ以上、魚沼コシヒカリ以下を考えていると聞こえていた。
 
試験番号の時から試食していて、この「新之助」に面白味を感じていた自分としては、正直、かなり期待していた。
なので、試験販売にも協力したし、価格も、次期ブランド米として恥じない価格をつけた。
 
消費地の米屋は、玄米販売の店頭精米がサービスというスタイルが大半。
その店で、白米販売をするというのは、来店するお客様としても違和感となる。
さらに、精米年月日にもシビアだ。
 
かなりリスクがあることは判っていたが、それでも新潟県のブランド計画に期待していた。
 
しかし、見事に裏切られたと感じている。
 
大手スーパーで、「新之助」の販売が始まったのだ。
それも、自分達の仕入れ値よりも安い価格での販売である。
 
当然、自分達の価格では不利。
さらに、精米年月日というハンデがある。
スーパーで販売されていない時には3日で完売したが、スーパーで販売されてからは、全く売れていない。
 
多分、もう販売が伸びることはないだろう。
自分としても、新潟県のブランド計画が理解出来ない。
なので、これ以上、「新之助」に関わっていても、プラスにはならないと判断した。
 
よって、3回入荷することになっている「新之助」の、3回目をキャンセルした。
 
試験販売なのに、大手スーパーで販売してしまったら、それは完全にデビューしたと同じ。
誰が、こんな計画立てて、実行させたのだろう?
来年のデビューの時に、どういう説明をするつもりなのだろうか?
 
期待していただけに、ガッカリである。
 
そんな話を、朝日新聞に話した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖北に行く

2016年11月25日 03時16分20秒 | Weblog


今日は、湖北農業農村振興事務所主催により、滋賀県長浜市平方町の湖北合同庁舎第一会議室で、滋賀県湖北地域湖北農業経営者会会員及び農業後継者クラブ員を対象とした、「湖北の米を「有名ブランド米」にする方法 ~JAと生産者がタイアップしたブランド米づくり」という講演をするために、滋賀県へ行く。
 
なので12時にはベットに入ったのだが、はやり産地に行く前というのは、神経がピリピリしているので、26時には起きてしまった。
元々、産地整理をしている中で、完全に諦めなければならない産地や品種があったり、やはり残してもらいたいと思う産地と品種があったりと、自分としても色々と考えていることもあるので、この1ケ月ほどは、睡眠時間は2時間が当たり前になってはいたのだが・・・
 
このごろ、記事などにはならなくても、様々なマスメディアと話し合っている。
その話の中で見えているのが、この数年間で、日本の農業は、確実に悪化していくだろうという事。
 
「何か対策はあるのか」と聞かれれば、「産地の考えと行動しかない」としか答えられない。
なぜなら、自分としての考え方は、既に言っている。
しかし、一向に実行してもらえないことから、次の一手を出すことが出来ないのだ。
となれば、あとは産地側に任せるしかないという結論になってしまっている。
 
産地としては、いまさらもがいても手遅れと考えているのだろうか。
あきれ返るほど、どの産地からも相談は来ない。
というか、自分の考え通りに動いていないのだから、相談のしようも無いのかもしれないが・・・
 
今日は、そんな現状についても話そうと考えている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする