こだわり米や差別化米を専門に取り扱っている「和穀の会」。
現在の取り扱い銘柄米は、140を越えている。
安い銘柄米ならいざ知らず、他の米卸が買いきれないと悩む、まだ知名度がない差別化米を、産地の将来を考えて仕入れて、全国の差別化米を販売している米屋に販売している。
いくら「和穀の会」や自分たち米屋が、産地の将来を考えていても、当の産地が「売ってしまったら終わり」的な考え方だったら、どんなに実力がある産地でも品種でも、売れるはずはない。
売れなければ、「和穀の会」の不良在庫にしかならない。
それは、米卸としては致命的。
よって今回、140の銘柄米を70銘柄米程に、絞り混むことになった。
当然、自分が手伝っていた地域ブランド米も、整理対象になってしまった。
今の状況からして、一度消えたブランド米は、二度と復活はしない。
だから、消えないように、整理されないようにと、口煩く良い続けていた。
しかし、思いは届かず。
そして今週始め、「和穀の会」と打ち合わせをした。
それは、自分として、いくつかのブランド化計画米を、諦める決断をしなければならない日であった。
相当、精神的に追い詰められると覚悟していた。
しかし、予想に反して、「これとこれを諦める」と、淡々と言葉が出てきた。
自分としても、それには驚いた。
であるが昨日。
「和穀の会」に、切り捨てた2ブランド米の内の、1ブランド米を残して欲しいと、改めて頼んだ。
であるが、ブランド米としては、やはり諦めている。
希少品種として、残したいと思ったからだ。
ほぼ自分だけが販売している品種。
もたもた販売していると、「和穀の会」の倉庫代がかさむだけ。
それでは、残して貰えるはずはない。
残してもらうためには、一気に販売を仕掛けるか?
米屋の販路を広げるか?
しかし、リーフレットはない。
FaceBookもない。
ナイナイだらけ。
やはり厳しいだろうな。