以前から内々で進めていた、大手企業が新しいジャンルに参入していくための試作品が、ついに出来上がった。
それを今日、試食評価をもらいたいと、わざわざ持ってきてくれた。
まだパッケージも何もない状態。
昨年試作したものと少し食感が違う、とメーカーは気にしていた。
でも自分からすると、当然のことで、全て許容範囲のことであった。
お米は自然環境の中で育っていくものなので、毎年同じ特徴や食感ということはない。
しかし、その部分について理解している消費者は少ない。
なので、特徴や食感についての表現力が必要であると伝えた。
これからのお米は、表現力で全てがきまる。
表現を一番持っているといわれている自分でさえも、固定観念はある。
そしてそれが、たびたび邪魔をして、伝わらない表現になる事がある。
シンプルな回答であるが、不思議と納得できたはずである。