こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

痛いところ

2016年11月19日 17時06分20秒 | Weblog


昨日、霞ヶ浦横にある、茨城県霞ケ浦環境科学センターで、「平成28年度 新たな買ってもらえるものづくり研修会」が、新たな買ってもらえるものづくり研修会、県南農林事務所、経営・普及部門主催、土浦農業改良普及事業推進協議会が後援により開催された。
その中で、「求められているお米とは」という講演を、自分はしていた。
 
時間が限られている講演の中で、生産者に伝えたかったのは、「これが現実なのだから」、「此れは知っておかなければ」という内容。
流通というものを簡単に考えていた生産者や、「俺の米が一番」と言っている生産者、消費者のレベルの高さを知らなかった生産者にとっては、かなり耳が痛かったはずである。
 
30年問題は、もう直ぐそこ。
TPPは、変異して実行される。
産地に、担い手はいない。
 
来年はどうするのか?
来年の田植え前に、地域が出来ることは何か?
 
全ての産地が、考えなければなない。
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進むべき道

2016年11月19日 16時29分10秒 | Weblog


「北海道から、ニッポンの米を」というスローガンのもと。
生産から販売まで一体となって「ゆめぴりか」の品質維持・ブランド化に取り組んできた道内7地区の生産者組合や各地のJAなどで構成する「北海道米の新たなブランド形成協議会」主催。
「ゆめぴりか」のブランド力向上と最高級ブランド米の育成を目的とした「第2回ゆめぴりかコンテスト」の地区予選が、道内で開催されている。
 
このコンテストで、自分がブランド化をしているJA新すながわが、昨年「最高金賞」となった。
しかし今回は、残念ながら「準グランプリ」となってしまった。
 
自分が作っているブランドなので、その利点も欠点も理解している。。
 
JA新すながわの「ゆめぴりか」は、主食としての「ゆめぴりか」ではない。
北海道米のトップブランドという範囲には、留まっていない。
「美味しい」という表現は、既に超えている。
 
JA新すながわの「ゆめぴりか」は、「粘り強い」であるとか、「味が濃い」というレベルではない。
既に「嗜好米」として、完成され始めている。
それは、かつて「魚沼米」が、「料亭のための秘蔵米」として存在していたのと同じ。

でも、時代の「古くて最先端」にいることでの、欠点がある。
それが「正5角形」。
 
「ゆめぴりか」であることと、「低アミロース米」であることから考えると、正5角形になるとは、一般的には考えにくい。
スーパーで販売している、タンパク質含有量7.4%以下の「ゆめぴりか」の方が、むしろ、正5角形になりやすいはずである。
いびつな5角形になる方が、JA新すながわの「ゆめぴりか」は、むしろ自然なのだろうと思うだろう。
 
自分が言いたいのは、正5角形の大きさの違いと、それからなるバランスのことである。
 
スーパーなどで販売している「ゆめぴりか」の5角形は、5点満点中、オール3点というところだろう。
低アミロース米としては、粘らない。
柔らかさが魅力と言っているが、そこまで柔らかくは感じない。
甘みがあると言っているが、言い切るほどの甘さではない。
全てが、そこそこ。
 
粘りだけが強いと、「粘り強いお米」となる。
柔らかさが強すぎると、「柔らかいお米」となってしまう。
この場合の5角形は、いびつである。
当然、好き嫌いは出る。
 
JA新すながわの「ゆめぴりか」も、正5角形である。
でも、粘りは強い。
柔らかさもある。
甘さもある。
それでも、いびつではない。
オール5点の正5角形なのである。
 
これが、自分が言う「バランス」からなるマジック。

今迄のお米なら、古い表現の「見た目」「香り」「柔らかさ」「粘り」「味」の5項目で言い表せた。
しかし、この頃の新品種は、この5項目だけで語ることは不可能。
さらに、新旧関わらず、完成され始めたお米であれば、この5項目で表現することは、完全に不可能なのだ。
 
誰もが簡単に使い過ぎているが、「もちもち」は「粘り+柔らかさ+米粒感+甘み」からなっている。
「粘りが強い」は、「もちもち」ではなく、単純に「粘りだけが強い」だけ。
「甘い」は「甘い」であって、「旨味」とは違う。
 
もう言いたいことは判ったと思う。
新品種は、シンプルな特徴ではなく、立体的な特徴と美味しさを持っている。
そして、完成され始めたお米は、その形が、美しいほどに整っている。
 
そのお米が、次の時代のお米。
「美味しい米」を超えた、「嗜好米」だと考える。
 
自分が、JA新すながわに求めているもの。
「北海道の魚沼になってもらう」と言い続けていること。
少しは、理解できたであろうか。
 
コンテストの結果は結果。
コンテストごときに、意識を持って行ってはいけない。
進むべきところは、其処ではない。
 
自分たちの進むべき道を、真っ直ぐに進んでもらいたい。
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香取と打ち合わせ

2016年11月19日 15時10分27秒 | Weblog


今週17日に、千葉県香取市役所商工観光課園管理・物産班と、12月4日に開催される「香取市食味コンテスト」についての打ち合わせをしていた。

JAの力が弱くなってしまうと、一番初めに崩壊してしまうのが「お米」。
お米が駄目になっても、他の農産物で高い収入が得られるというのなら、まだまだ生きる道はある。
しかし、お米が主力農産物であるという地域では、全てが散り散りバラバラになってしまう。
当然、お米を作ろうという担い手は出てこない。
 
そこで各地域で起こっているのが、JAが動けないのなら、市役所が中心になって、地域を元気にさせていこうという動き。
 
残念であるが、千葉県でお米のブランドと言うのは、たった1つしか残っていないと思う。
コシヒカリであれば、鴨川、夷隅、長生、多古など、以前は色々とあった。
なのだが今、そのブラント名を、耳にすることは無い。
消えてしまっているとは思えないが、力は無くなってしまっているのだろう。
 
その状態では、地域を活性化させる力は、もう残ってない。
地域の中で、新しい風を吹かすしかないと思う。
 
「香取市食味コンテスト」は、その動きが出来るかどうかの、1つのテストに近い。
真剣に取りこんでいるので、テストという言い方は良くないと思う。
しかし、現実としては、まだそのレベルなのだ。
なので、昨年の経験を踏まえて、今年のコンテストを修正した。
 
美味しいお米を選ぶのが、全てではない。
 
地域のプラスになるように。
生産者にプラスになるように。
担い手の参考になるように。
地域の活性化のための、大切なデータになるように。
 
そういう思いで、コンテストを修正した。
さらに、地域全体に渡る、壮大な考え方も伝えた。
 
全国の産地で、担い手を育てるには時間切れとなってしまった。
優れた生産者となってもらうためには、1年1作のお米では、完全に時間が足りない。
基本的な栽培技術までは学べる。
しかし、一番大切な、地域に合った「地元スペシャル」までを学ぶ時間は無い。
どんなに勉強熱心な担い手でも、もう間に合わない。
全てが中途半端のままで、地域の全てを担い手に委ねるしかないのだ。
 
なので、その中で実行する全ての企画は、今だけを考えていては駄目である。
丼に名小さなことであっても、地域の将来のために使えるように計画して、確実に実行してほしいと思う。
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最強のこまち

2016年11月19日 11時20分28秒 | Weblog
日経トレンディNET
 
最強のこまち! 寿司米にぴったりの神代あきたこまち
東京・スズノブの“推し米”

http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/082600073/111500004/?rt=nocnt

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