20~21日、高知県JA四万十の「JA四万十厳選にこまる」のブランド戦略と視察のために四万十町に行っていた。
20日の意見交換の場には、高知県産業振興推進部計画振興課と四万十町役場にぎわい創出課の人も出席してくれたので、「JA四万十厳選にこまる憲章」の修正をしながら、この「JA四万十厳選にこまる」が地域にとって大切である事とその理由、守り育てる価値があるブランド米になってきている事、JA統合により起こるトラブルを回避しなければならない理由と対処などについて話した。
JA四万十は大きなJAではなく、小さい方から数えた方が早い、小さなJAである。
その中で存在している「JA四万十厳選にこまる」。
だれもが、「戦略と言っていても、しょせん販売しているだけだろう」と思いがち。
しかし実際は、物凄い緻密でハイレベルな戦略の元で、ブランド化は進められている。
なので、県も役場の人も、この意見交換の場で話し合われていた今回の内容について、相当驚いた事であろう。
しかも、これだけハイレベルな戦略でありながら、実際は6割程度で動かされていていなかったという事実。
余力を4割も残しているという事実は、県や役場の人たちだけでなく、JA四万十も普及員にとっても衝撃であっただろう。
ブランド米計画からブランド化戦略にバージョンアップされ、スタートからひたすら右上がりを続けている「JA四万十厳選にこまる」。
この天候に苦しめられながらも、平均点を下回る事はあり得ないだろう。
栽培技術も安定してきているし、栽培コントロールも出来るようになっている。
であるが、まだブランド米として確率は出来ていない。
その中でのJA統合は、やはり戦略にとってマイナスでしかない。
なので今回、ブランド戦略の中で封印していた部分を一部開放して、余力4割の一部を使う事で、このマイナスを埋めるための戦略を提案した。
産地としては、まさか「封印を解く」という提案されるとは考えてもいなかったようで、誰もが眼を丸くしていたが、これが地域を活性化しながら、日本中の産地と戦うための「戦略」というものである。
マイナスをプラスに。
足踏みから、一歩前へ。
この提案によって、より地域の将来のために、より担い手のために、という部分が強化される。