お米は戦国時代。
この言葉を、始めてマスメディアで自分が言ってから、もう何年経つだろうか。
最初は違和感を持つ産地も米屋も多かった。
「戦国ではない」「戦争はしていない」「主食に戦いは無い」等と、当時は色々と言われた。
であるが、今では誰もが使うようになっている。
しかし、言葉はあったが、誰も「戦国時代」という実感はなかったはずである。
なぜなら、誰もが「戦い」を、あえて避けていたからである。
武器を持たない産地には、牙を剥いてくれない産地には、戦いは挑めない。
これは当たり前の事である。
だから、何時で戦えるようにと、ブランド計画からブランド戦略にバージョンアップした産地も、ひたすら武器を磨いているだけで、実際に使用した事はない。
しかし今回、好む好まない関係無く、戦う事になるというか、戦うしか選択肢が無いだろう。
さて、各産地は、どんな戦い方をするのだろうか。
それとも、「みんな出来が良くないのだから」と言って、許されない時代になったのに、まだ戦わずに逃げ回るのだろうか。
北海道は、どうする?
JA新すながわは、どうする?
中空知エコ米生産共和国の生産者は、どうする?
今のままでは、戦うための武器は無い。
大砲の筒はあるが、弾は1つも無い。
立ち止まる?
逃げる?
白旗をあげる?
落ち込む暇があったら、考えてみてほしい。
この数年間。
何をやりたかったのかな?
何をしてきたかな?
まだ点でしかないかな?
線にはなっていないかな?
もしかしたら、面になっていないかな?
武器は、調達出来るのでは?