昨日、朝日新聞と、来年デビューする新潟県の新品種「新之助」についての取材を受けていた。
デビュー前ということもあり、今年の「新之助」は、試験販売だったはず。
したがって販売店は、自分たち「お米マイスター」店で、応募した店から選ばれると、新潟県からの資料には書いてあった気がする。
それに、ブランド米として位置付けから、販売価格は、新潟コシヒカリ以上、魚沼コシヒカリ以下を考えていると聞こえていた。
試験番号の時から試食していて、この「新之助」に面白味を感じていた自分としては、正直、かなり期待していた。
なので、試験販売にも協力したし、価格も、次期ブランド米として恥じない価格をつけた。
消費地の米屋は、玄米販売の店頭精米がサービスというスタイルが大半。
その店で、白米販売をするというのは、来店するお客様としても違和感となる。
さらに、精米年月日にもシビアだ。
かなりリスクがあることは判っていたが、それでも新潟県のブランド計画に期待していた。
しかし、見事に裏切られたと感じている。
大手スーパーで、「新之助」の販売が始まったのだ。
それも、自分達の仕入れ値よりも安い価格での販売である。
当然、自分達の価格では不利。
さらに、精米年月日というハンデがある。
スーパーで販売されていない時には3日で完売したが、スーパーで販売されてからは、全く売れていない。
多分、もう販売が伸びることはないだろう。
自分としても、新潟県のブランド計画が理解出来ない。
なので、これ以上、「新之助」に関わっていても、プラスにはならないと判断した。
よって、3回入荷することになっている「新之助」の、3回目をキャンセルした。
試験販売なのに、大手スーパーで販売してしまったら、それは完全にデビューしたと同じ。
誰が、こんな計画立てて、実行させたのだろう?
来年のデビューの時に、どういう説明をするつもりなのだろうか?
期待していただけに、ガッカリである。
そんな話を、朝日新聞に話した。