昨日のブログは、友人からいただいたメールから、磐越西線で週末に運行されている蒸気機関車についてご紹介しましたが、今日から5回にわたり、私が、過去にマイホームページに掲載した蒸気機関車についてその文章と新しい写真等を交えて「思い出の蒸気機関車」としてご紹介したいと思います。
第1回目は、2004年9月14日、陸羽東線「SL義経号」へ乗った蒸気機関車や車内の様子、機関車から見た田園風景について、当時、私のホームページに掲載した内容と写真をご紹介します。
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■『奥の細道湯けむりライン陸羽東線 「SL義経号」に試乗』(04.9.14)
9月14日、秋風が吹く良く晴れた日、「SL義経号」試乗会に参加した。
試乗会は、JR東日本仙台支社が、9月18日から20日の3日間、奥の細道湯けむりライン陸羽東線の小牛田駅―新庄間に、蒸気機関車(SL)がけん引するイベント列車「SL義経号」を走らせるため沿線沿いの住民や関係者を招待して行われた。
陸羽東線にSLを運行するのは、5年ぶりなそうだ。
そのためか、沿線住民はもちろんのこと、鉄道ファンやSLマニアにとっては、待ちに待ったイベントと拝見した。
試乗区間の指定があり、陸羽東線上り鳴子温泉駅から小牛田駅までの約54kmを乗った。
「SLといったらこれ!!」という人気№1のデゴイチで、D51-498号に旧型客車が4両連結していた。
鳴子峡の山あいを走ってきたD51は、午前10時36分鳴子温泉駅に到着した。
いよいよ乗車の瞬間を迎えて子供のようにドキドキした。
客車へ一歩足を踏み入れるとそこは別世界だった。
懐かしい石炭の匂いがプーンと鼻をついた。
座席は、木の枠で、窓枠も木に覆われていた。
向かい合わせて座ると相手の膝があたるような狭い空間だった。
車窓から見る風景もいつになく違って見えた。
蒸気機関車に乗ったのは、いつのことだったろうか。
遠い昔の故郷を思い起こした。
小学校の校舎からは、田んぼの中を走る蒸気機関車を見ることができた。
モウモウと黒い煙を吐き、白い蒸気を撒き散らし、気高い汽笛を響かせ走り去っていく蒸気機関車を横目で見ながら受けた授業。 全て懐かしい思い出だった。
D51は、鳴子温泉駅で水や燃料の補給をした後、午前11時02分に出発した。
途中、鳴子御殿湯駅、岩出山駅、古川駅に止まり、一路、小牛田駅へと走った。
午後12時23分、終点、小牛田駅に到着した。
沿線には、大勢の鉄道ファンやSLマニアがあちこちでカメラを構えていた。更に、自治体関係者が、沿線の要所要所で、警備をしている様子が見えた。
このイベントは、多くの人たちの協力を得て開催されていると実感した。
D51は、稲の収穫が間近い黄金色の田園の中を力強く走っていた。
しばしタイムスリップして懐かしい時間を過ごしたような試乗会だった。
★SL義経号運転
*運転日:9月18日(土)~20日(月)
*区 間 :新庄―小牛田(1日1往復・全席指定)
・新庄から運転 新庄(9:00)― 小牛田(12:23)
・小牛田から運転 小牛田(14:44)― 新庄(18:12)