今日のブログは、昨日に引き続き、「思い出の蒸気機関車」第3回目として、当時、私のホームページに掲載した内容と写真をご紹介します。
第3回目は、2007年7月1日・2日、秋田県横手市の実家へ帰った時、兄から北上線を走る蒸気機関車のイベントの話を聞いて、急遽、駆け付けた内容で、黒煙を上げて走るD51を追っかけしながら撮った記念すべき蒸気機関車「D51-498」でした。
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■『D51が黒煙を上げて北上線を走った!!(07.7.1~2)』
6月30日、同窓会へ出席のため郷里に帰ってきました。
タイミングが良いことに7月1日と2日の2日間限定でD51が北上線を走るという情報を得ました。北東北デスティネーションキャンペーンを記念してのイベントでした。
1940年11月にD51、デゴイチ498号が産声をあげたそうです。以来、多くのファンの声に支えられ、現在も動態保存をされているそうです。そのD51が北上線を疾走しました。
当日は、北上を午前9時11時に出発し、横手には午前11時29分に到着、2時間18分の運行でした。北上線は田園、鉄橋、湖、山河とD51が走るためには絵になる風景ばかりです。それに合わせたように鉄道ファンのカメラマン達が思い思いの場所で待ち構えていました。そういう私もディジカメ持参で駆けつけました。
北上線で初めて見るD51のため何処のポイントがカメラアングルに良いのか全く分かりませんでした。唯一、カメラマンが多くいる場所が絶景かなと思いながら車を走らせました。
■D51と赤い鉄橋
ほっとゆだ駅を過ぎて暫く走ると道路脇に沢山の車が駐車していて警備員が交通整理をしていました。
車だけが見えてカメラマンの人影が見えません。警備員に尋ねるとこの先に赤い鉄橋があるのでみんなそちらに行っているということでした。
行ってみると既に沢山のカメラマンが三脚を立てて陣取っていました。
遠く錦秋湖に架けられた赤い鉄橋が見えました。カメラマン達は太くて大きい立派な望遠レンズをつけて構えていました。
私の小さなディジカメではD51が走っているという雰囲気だけしか撮ることができないと思いつつその場所で1枚撮ることにしました。
汽笛がこだますると一斉にカメラを構えていました。
私も固唾を呑んで緊張しながらカメラを構えました。もうもうと黒煙をあげて走ってくるD51は鉄橋に差し掛かるとバシャバシャとシャッターの音が鳴り響きました。
あっという間にD51は疾走していきました。走りすぎていった後の余韻は何とも言われぬ何かに解放された安堵感が漂っていました。
■トンネルを抜けたD51
ほっとゆだ駅では約30分の停車がありました。その時間を利用して次のポイントへ車を走らせました。
絶景のポイントを調べた訳では無く皆が車を走らせて行く後をついて行くことにしました。次のポイントはトンネルから抜け出たD51を撮る場所でした。遠くにトンネルが見えました。
D51が来る間もなくトンネルの傍に一人の人影が見えました。カメラマン達は異口同音に「邪魔だ!!」と叫びました。
余計な人物が写っては台無しと思ったのでしょうか。それは鬼気迫るものがありました。
D51を追い続けながら小さなディジカメで良くも撮れたと感心しています。連写の機能があればもう少しシャッターチャンスを逃さずに撮れたかもしれないと思いました。
タイミングよく故郷に帰ってきたものと喜んだ1日になりました。