nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

米澤穂信 王とサーカス

2018-12-28 18:24:07 | 本・雑誌・ドラマ
米澤穂信さんの 王とサーカス を読みました。
以前読んだ「真実の10m手前」に登場した、太刀洗万智のその後の話です。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
海外旅行特集の仕事を受け、太刀洗万智はネパールに向かった。
現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王殺害事件が勃発する。
太刀洗は早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…
2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクション、
米澤ミステリの記念碑的傑作。
『このミステリーがすごい!2016年版』(宝島社)
“週刊文春”2015年ミステリーベスト10(文藝春秋)
「ミステリが読みたい!2016年版」(早川書房)第1位。

かなり厚みのある一冊なので、この慌ただしい時期に…?と思ったのですが
3分の1を過ぎたあたりからは、急激にのめり込んでしまって、一気に読むことができました。
王朝が揺らぎ始めた2001年のネパールを舞台に、急遽思いがけず、フリーになって初の取材を試みることになった万智。
まるでドキュメンタリーのように、刻々と情勢が変わり
文章の巧みさに惹かれるように、頭の中に異国の喧騒がうごめきます。
後進国に生きる人々、それを取材する先進国の欺瞞、両者に横たわる大きな価値観の溝。
ミステリー仕立てですが、世界経済や歴史を改めて学びたくなるような作品でした。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

王とサーカス (創元推理文庫) [ 米澤穂信 ]
価格:928円(税込、送料無料) (2018/12/28時点)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする