越中旅行記第2弾。富山城博物館の学芸員さんに「中世史の専門家が射水市立新湊博物館に居るからぜひ行ってみては?」と紹介された。しかもご丁寧に学芸員さんが新湊博物館に電話までしてくれて私のことを紹介してくれた。
で、上の写真は射水市立新湊博物館の建物である。かなり新しい建物で、道の駅と同じ場所にあるので、旅行の途中に寄るには適した場所である。この博物館では学芸員さんの松山先生が案内してくれた、なんと応接室に通して頂いてお茶まで頂いてお話を伺った。松山先生は「越中公方・足利義材(義稙)」について詳しく研究されており、中世海運や北陸の中世史の話を詳しく聞けて本当に楽しかった。で、同博物館には越中中世史ファンにはたまらないものが展示されていた。
「神保慶宗」「神保長職」「神保長住」の発給文書。神保3代の古文書が展示されている。さらに、神保家臣の寺嶋職定が発給した関所通行手形「過所札」も展示されていた。中世史を研究する者としてはぜひ訪れたい博物館である。ついでに射水市は神保氏が支配した放生津城跡を要するので、放生津城跡(現在は放生津小学校があり、グランド横に説明看板が立つ)にいき、放生津(湊)にもいってみて日本海交通の要所として発展した越中の拠点を思い描いて見るのもいいかもしれない。