畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

なんだかんだ言って

2006-06-28 21:01:36 | 政治・経済
小泉内閣。燃え尽き症候群とか、レームダック(死に体)とか、もうサプライズはないとか言われているが、いや立派に最後までサプライズをしてくれた。今月に決まったこと。
①プライマリーバランス(財政の収支均衡)確保のため、11.5兆円~14.5兆円の歳出削減を行う。増税幅は3兆円ほど(消費税アップは小幅にとどまるか)。
②公務員純減案:農林水産省の農林統計局、食糧管理局と国土交通省の北海道開発局の3局から5605人の削減(新規採用抑制+配置転換)。
これは今までの自民党からは考えられない案である。①については、今までなら財務省(旧大蔵省)のいいなりで、お茶を濁す程度の歳出削減で大幅な増税をしていたことだろう。ところが、小泉以外にも自民党ないに歳出削減を唄う人間ができてきそれが少数でないところがすごい。必要なところへはお金を回す必要があるが、日本はまだまだ無駄が多過ぎる。これくらいの大胆な案は必要だろう。②についても、公務員はいらないところへの人員配置が多過ぎる。一部の部署では本当に忙しくまじめに公務員は働いているのに、市役所や一部の官公庁(とくに社会保険庁)などばかりが取り上げられて「公務員は忙しくないので高給取り」というイメージが出来上がってきてしまっている。そうならないためにはこれもまた大胆な配置転換が必要である。
 こんな案を小泉内閣の最後にみられたのは、「サプライズ」ではないか?テレビや新聞などのマスコミはもっとこういうところを取り上げてほしい。いつも「悪いところを叩く」だけではだめだ。「叱ってばかりでは人間は育たない」これは政治家や公務員にも当てはまることではなかろうか。無論悪い面もたくさんある。だからこそ、悪い面ばかりではなくたまにはいい面も大きく取り上げてもらいたいものだ。
 自民党のこの改革案。民主党の小沢党首、そしてその他の野党のせめぎあい。すこしずつ政治も面白くなってきているのだろうか。この国の行政・国会も多少はまだまともに機能する力を残していたのだなと考える日であった。