畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

日本の大人って。

2006-09-05 20:15:07 | ノンジャンル
 なんかの教育番組で、PTAかなんかの会議で子どもが憲法について学び、最後に大人が憲法改正の動きについて語る場面を見た。その光景が頭に残り、今でも違和感を感じてやまないのでブログに記す。
 子どもたちは「憲法を改正すると何が変わるのか?」を一通り討論した後で、最後のまとめとしてPTAみたいな大人の女性がこう答えた。「日本の子どもたちを徴兵制で戦争にいかせるのは間違いだし、私たちが行かせません。」この言葉に私は強烈に違和感を覚えた。徴兵制で戦争に行かせるのは確かに今の先進国では時代遅れである。しかし、「私たちが(子どもたちを戦争に)行かせません。」という言葉はどうなのか?この女性の言葉を中学生はポカンと興味もなさげに聞いていた。
 まあ憲法改正が徴兵制につながるかは、この論では関係なので置いておくとして、「私たち大人は子どもを戦争に行かせるつもりはない。」これって過保護なんじゃないのかなって思うのだ。大人がなんとかしてくれるって思うから、子どもは自分から嫌なこと、面倒くさいことをしたがらない。
 だから、面倒くさいことが続くと今の子どもはすぐキレる。そして後始末はすべて大人がやる。大人は「今の子どもは…」と言い、所属する校長や教員が謝り、子どもはテレビにも出てこない。そして、裁判をやっても真剣になるのは大人だけで、張本人は全く興味がないように話す。
 或いは、仕事はすぐ辞めて、或いは就職しないでニートになる。そして、大人は「子どもの自分探し」に協力すると言って、家で何もしない子どもにお小遣いをやり、自立の芽を摘み取る。だから子どもは将来のことを真剣にリアルに考えられずいる。
 それとこの「私たち大人は子どもを戦争に行かせるつもりはない。」と似ているのではないか。憲法改正に興味がない子どもはたくさんいる。徴兵制が復活するかもなんて新聞に書かれても、子どもは全く興味がなさげ。子どもは「だって大人がなんとかしてくれるでしょ。」って思っているんじゃなかろうか。おそらく子どもたちに、徴兵制について子どもたちで考えさせて結論を出す。となれば、子どもたちも真剣に考えるだろう。自分を守るために。今の日本の大人は子どもを守り過ぎだ。過保護だ。
 ある小学校では保護者が「(給食を食べるとき)うちの子どもに"いただきます”と言わさないで!うちはちゃんと給食費を払っているでしょ!」なんて馬鹿げた保護者がいる。こういう保護者こそ、子どもの考える目を奪っていると私は思う。情けない世の中になったものだ。
 

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5 コメント

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Unknown (武藤舜秀)
2006-09-08 23:08:37
>ある小学校では保護者が「(給食を食べるとき)うちの子どもに"いただきます”と言わさないで!うちはちゃんと給食費を払っているでしょ!」なんて馬鹿げた保護者がいる

本当ですか?・・・バカというよりか、その親は人間としての中身に疑問を感じますね。
「いただきます」の意味には、動物や植物の命を頂いて、自分の命に代えさせていただきます。という意味があるんですが、たとえ、その意味を知らないにしても、「食前の挨拶」として親がしっかりしつけるのが本当でしょう?

>私たちが(子どもたちを戦争に)行かせません。
この言葉も私も解せないですね。
まあ、確かに誰も行かせたくないですよ。それは当たり前。だからと言って憲法改正=徴兵制とはまた別問題ではないでしょうか?
まあ、自民党案の中には自衛隊を海外派遣するというものも盛り込まれているようですが、だからそれが徴兵制に直結しているわけでもないし。

子供は、逆に放っておいたら(言い方が悪いですが)自立心が湧いて何でもするような子に育つと思います。だから甘やかすのは教育ではないでしょうし、親がしゃしゃり出るのも変です。

私も、先ほどの給食費とよく似た話やそういう類の話を雑誌で読むと情けない気持ちになります。
2,3年前に東京へ行った時に右翼が教育勅語の復活を唱えてましたが、教育勅語までは行かなくても、言っていることはまだまともだと思いましたね。今の御時世の意見が何か軟弱に思えましたね。
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Unknown (武藤舜秀)
2006-09-08 23:08:37
>ある小学校では保護者が「(給食を食べるとき)うちの子どもに"いただきます”と言わさないで!うちはちゃんと給食費を払っているでしょ!」なんて馬鹿げた保護者がいる

本当ですか?・・・バカというよりか、その親は人間としての中身に疑問を感じますね。
「いただきます」の意味には、動物や植物の命を頂いて、自分の命に代えさせていただきます。という意味があるんですが、たとえ、その意味を知らないにしても、「食前の挨拶」として親がしっかりしつけるのが本当でしょう?

>私たちが(子どもたちを戦争に)行かせません。
この言葉も私も解せないですね。
まあ、確かに誰も行かせたくないですよ。それは当たり前。だからと言って憲法改正=徴兵制とはまた別問題ではないでしょうか?
まあ、自民党案の中には自衛隊を海外派遣するというものも盛り込まれているようですが、だからそれが徴兵制に直結しているわけでもないし。

子供は、逆に放っておいたら(言い方が悪いですが)自立心が湧いて何でもするような子に育つと思います。だから甘やかすのは教育ではないでしょうし、親がしゃしゃり出るのも変です。

私も、先ほどの給食費とよく似た話やそういう類の話を雑誌で読むと情けない気持ちになります。
2,3年前に東京へ行った時に右翼が教育勅語の復活を唱えてましたが、教育勅語までは行かなくても、言っていることはまだまともだと思いましたね。今の御時世の意見が何か軟弱に思えましたね。
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Unknown (畠山義綱)
2006-09-09 15:24:04
>武藤舜秀様
何かというと学校と言う職場は風当たりが強いですが、最近本当に大人が「子ども化」している気がします。
小学校では最近自分の学校のトイレ掃除もさせないところがあるそうです。汚いものにはふたをしろ。これが現在の日本です。
 最近の日本の河川行政は、コンクリでふたをした川から、徐々に自然の形に戻そうと言う機運が高まりつつありますが、日本人の心はますます、くさいものには蓋をしろという感じになっている気がします。大人が出て行って子どもを守っていれば、そりゃニートだって、大人を殺害する子どもだって、キレる子どもだって出来ると思うんです。江戸期の放任主義も部分的には良いところもあると思います。
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Unknown (武藤舜秀)
2006-09-09 21:34:40
トイレ掃除もさせないのですか・・・
掃除すると言うことは、その部分をきれいにするのではなく、自分の心もきれいにするものだと、高校の先生が仰っておられて、私も感銘してそういう風に実践しています。

教育のための教育なんて言うのも馬鹿げた話なんで、しっかりとした人格者が教諭になればそれでいいのですが。子供も、大人もなあなあでやってたら駄目ですよね。
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Unknown (武藤舜秀)
2006-10-01 20:15:07
http://www.sankei.co.jp/news/061001/sha002.htm

給食費を払わない親たちが社会問題化してきていますね。
呆れてしまいますね。
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