ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

第22次支援活動<気仙沼市・登米市>(その5)~お世話になった方々。Thank You!

2014-06-15 03:08:25 | 能楽の心と癒しプロジェクト
前回の気仙沼・煙雲館でのワークショップの記事について、さらっと書いたつもりだったのですが意外な反響がありました。。うん、どうも ぬえ、自分で思っている以上に気仙沼ネットワークに組み込まれているのかも。そういう、人脈が次々に広がっていく躍動感が あの街にはありますね。文化程度も相当に高い街だし、都会だな、って思うもの。。そういえば緑さんが前に言っていたな。

「若い人はキライなんですよ。出て行きたいってみんな思う。私もそうだった。。でも震災があってこの街に目を向けざるを得なくなって、そのとき思ったんです。私、やっぱり気仙沼が好きなんだなあ。。と」

その気持ち、なんかわかる。。大きな節目があって、初めて今まで顧みることのなかった普通の物事の本質が見える、ということはあると思います。その節目は気仙沼の場合、あまりに傷みを伴いましたが。。でも、この街を愛する人を ぬえはたくさん見てきました。それは心強く ぬえの心を打つものです。ぬえなんかよそ者で支援活動なんて言っても何をすることもできない身だけれども、前進する彼らはそんな ぬえを暖かく迎え、そうして応援してくれます。いろんな事を得た3年間でした。そうそう。今月末で ぬえの活動も3年目を迎えるんです。

さて話題は戻って、思わぬ反響があったから、前回の記事でついつい書き損じてしまった協力者のこともきちんと書かねばね! すみませんでした、スキップしたわけではなく、後見に貢献してくれた、コーディネートはこうでねえと! という活躍を見せた緑さんのことを書いていたら紙幅が尽きたのどした。

能『松風』の副後見をしてくださった佐々木優子さん! 緑さんの後見の仕事は前もってメモを郵送して、それでもあまりの心労のため ぬえは宮城県入りを急遽1日早めて仙台で緑さんに後見の稽古をつけたのですが、こちら副後見は主後見のアシスタントとはいえ、やはり物着を手伝うので大変な役目でした。緑さんを通じてメモは事前にお渡しして頂きましたが、稽古は上演当日、開演前の1回だけでした(!)。主後見と比べれば仕事の分量は少ないとはいえ、なんせ身近とは言い難い能の後見。。しかも物着までやらされて。。 ところが実際の舞台ではソツなくこなした貴女は偉い!

ちなみに緑さん、例の ぬえが書いたメモを見て『松風』の後見があまりの大役だと気づき、優子さんにメモを渡すタイミングを すっごく考え抜いたんだそうです。ヘタなタイミングで渡したら、せっかく引き受けてくれた副後見なのに、びっくりして逃げられちゃうかも、ですって。なるほど~~!(←他人事)

いや、優子さんは緑さんより度胸が据わっている方とお見受けしましたよ~

それから『松風』上演後のミニ・ワークショップでは装束の着付けを行ったのですが、そのモデルになってくださったのは宮川さゆりさんでした。

こちらは着付けをしている画像がなくて記事ではひと言しか触れなかったのですが、じつは活動の後facebookでつながりまして。さゆりさんのページでご自分が着付け体験をしている画像をアップされました。それがこちらの画像。すみません拝借します~



じつは大鼓の体験をしたのも さゆりさんのご子息だったんですね~



もうひとつ。緑さんの後見の稽古のために前倒しで仙台に入った ぬえでしたが、その日緑さんが泊めて頂く予定だったお友達のお宅に結局 ぬえもお邪魔してそこで稽古をさせて頂いたのですが、夕食をご馳走になったばかりか、ご厚意を頂いて、宿も決めていなかった ぬえまで快く泊めてくださいました。

この方。。ゆかさんは料理研究家さんで、ぬえは思わぬご馳走にありついてしまったのでした! あ~ありがたい。。と思っていたら、なんと今日、その ゆかさんが、8月に予定している気仙沼での催しをご覧にお出でになり、それどころかその夜に宿泊する自炊式の宿にまでご一緒してくださり、またしてもて・て・て・手料理をふるまってくださるかも~、ですって。Wow!