昨日のブログに書いた稲葉耶季さんの「食べない、死なない、争わない」、自然体でとても素敵な本です。
食べないは、昨日少しふれましたので、“死なない”と“争わない”。
医者にはかからないぞ(*^^*)
稲葉さんの死生観は、僕によく似ています。
もちろん、僕も死を喜んで待っているという心境ではありませんが、怖いとは思わないし、あるがままに従容として受け入れようと思っています。
ですから、骨折とか大けがとか以外、検査も含めて基本的には医者にかからないと決めています。
こんな気持ちになれたのは看取り士の柴田さんとの出会いのお陰。それまでは、生死不二の心境とは程遠く、漠然とした死への畏れを抱えていたと思います。
死をそういう気持ちで受容できるようになると、自分を悲しむとか呪うとか、人を恨むとか蔑むとかという気持ちが薄れてくるように思います。
もちろん、人間ですから、時々そんな気持ちが頭をもたげることはありますが、さまざまなできごとや、生きていることに感謝の思いを持って、喜びの人生を歩んでいると思えるようになってきたかも(*^^*)
本質(魂)は死なない
稲葉さんも矢作先生と同様、人の肉体は滅びるけれども本質(魂)は死なないと書き、本質の帰るもといた場所は、最高に幸せな光の世界と思うと書いています。
そして、どんな出来事にもどんな人生にも、本質が成長するための大きな意味があると。
それが意識できたら、悩み苦しみの人生を感謝と喜びの人生へと変えるこになるんでしょうね。きっと。
犠牲者が出るにしても
“争わない”、稲葉さんは面白いことを書いています。この視点はなかなかないかも。
戦争に巻き込まれて戦った時の死者の数と、侵略されても戦わなかったときの死者の数は、仮に、侵略されて虐殺が起こったとしても、戦う方が断然多いだろうと。自分は最初に進み出るとも。
死への畏れがなくなれば、その戦略は可能だし、犠牲者が出るにしても、少し長い目で見れば国民のためになるかもしれません。ただ、人間は闘争が好きですよね。死への畏れ?
もう一つ、国家が生き残るための戦略、軍備の増強より食料自給率を100%にした方がいいだろうって。工業生産によるGDP確保と食料によるGDPって全く質は違うけど、GDPの数字上は同じ。
いくら強大な軍備があり、経済が豊かで外貨があろうと、兵糧攻めにあえば軍備や外貨は役に立ちませんし、飢饉になった時に、自国の国民を優先しなくちゃ政府は持たない。
アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランス等、先進国は軒並み自給率が100%を超えている。最も強い安全保障政策を取っているんですね。こんなことは、誰でも知ってることだけど意識としてない。
生きる価値観をもうちょっとだけ考えたほうが良いかもしれませんね。
今を生きる16の知恵
最後に、稲葉さんが生きる中で感じてきた“今を生きる16の知恵”を原文のまま紹介します。
そして、これは特に僕が心に刻み込んで実践したいと思った⑩人が喜ぶことを考えるは、全文。
①川の水のように自然の流れに沿う
②自分の中のかすかな息吹を感じる繊細さを持つ
③他者と同じ息吹の中で生きていることを感じる
④興味のあることに集中する
⑤不安や恐怖を持たない
⑥喜びを持って生きる
⑦感謝を持って生きる
⑧風や太陽や月や星の語りかけを感じる
⑨木や革や花や石と語り合う
⑩人が喜ぶことを考える
人が放つ喜びの波動は、まわりの人々のエネルギーを活性化します。笑顔が大切というのもこの意味です。「情けは人のためならず」 というのも同じことを指します。人を悲しませたり、苦しませたりすることは、自分にはね返るのです。「人を呪わば穴二つ」 というのは道理です。憎しみや怒りは多くの毒気を出しており、まわりの人だけでなく、出す本人も毒気を吸って心身を蝕まれます。
人を喜ばせて生きている人は、結果的によいエネルギーを自分が浴びることになり、健康で長生きします。
人を優先する人は、大いなる利得を得ていることになります。
⑪心を静かにする時間を持つ
⑫物をへらしてさわやかな環境にする
⑬天然の環境のもとで少量の食事をする
⑭ゴミを出さない
⑮金や物や地位が自分を幸せにすると考えない
⑯他者の生き方を肯定する