そう言えば、気にして見るとあちこちにありそうな“幸ノ神(さいのかみ)”って、出雲の祖神(おやがみ)だったんですね。(写真はsomosomoというサイトからお借りしましたが、とても分かりやすい内容です)
何度か書いてきたように思いますが、世界のターニングポイントとも思える今の時代、狭小なところかもしれないけれど、世界のタグボートとして“出雲”は大きな役割を果たす使命があるのではないか、そんな夢想を抱く自分があります。
先日の東京、満員電車に押し込められ、ぐっと我慢し時間をかけて仕事に通う人たちの疲れたような姿を見ながら、なんか変だよなあ~、と感じる僕の感性は??
一周遅れだけれど、最先端でもあるわが地域が、世界のタグボートになる道は、争いを好まなかった出雲の人々の淵源を辿ることがとても大切じゃないか?と思う昨今。
クナト神と幸ノ神
そんなことを思っている時に、降って湧いたように知人から(その本人さえも?)与えられた“クナト神”というキーワード。
いろいろ調べて行くと出雲の祖神“幸ノ神三神”の中の主神・父神らしいと。
そこから視界が開けてきたのですが、これは!というキーワードが母系家族制度。
幸ノ神は、子孫繁栄の祈りが込められているんですが、形がいろいろ変化してオハセとホト(性器)を祭るってごく自然なんでしょうね。
医療の未発達だった時代は、乳幼児の死亡率がとても高く、丈夫な子どもが産まれ育つことは、一族の繁栄にとっては何にも代えがたい大切なことだったんですね。
一族の祖国と母系家族制度
アナスタシアの提案で深く頷くことの一つは、“一族の祖国(土地)”ですが、それは、その土地で生まれ育ち、そこで家庭を持ち家族を育み、その土地で命を終えて行こうという考え方です。
生の瞬間から死の瞬間まで、これほど安心して生きれる環境はないだろうと思います。
一族の祖国の考え方と母系家族制度って、とても親和性が高いように思います。
母系家族制度のもとでは、家を継ぐのは娘であり、孫娘、男子は一人前になると別棟に移るけれども生涯自分の母親のために働くのだとか。
結婚は通い婚、子孫をしっかり残せる強い男が求められたため、一夫多妻だったようですから、あぶれる男もたくさんいたのでしょうね。
男と女は、いついつにと取り決め、月夜の夜に通って行ったのだとか、だから?男も女も考えるのは相手との閨のことばかり、何ともおおらかですね。
もっとも、そのまま現代に持ち込めるとは思いませんが、現代型の母系家族制度って、ひょっとしたらとても安穏に暮らせる制度たりうるのかもしれません。