昨日、今日、随分話題になっている「読解力」、現職だったころこの言葉をどれだけ使ったことでしょう。
ブログで、議会質問で、視察の現場や関係者との意見交換などで、そして、読解力を育む環境整備って、一生のテーマかもと考えていたのですが。
下がり続ける読解力
ニュースで報道されているのでご存じの方も多いと思いますが、経済協力開発機構(OECD)が、昨年行った国際学習到達度調査(PISA)で、わが国の子どもたちの成績は、数学知識、科学知識、では前回並みだったものの、読解力は15位、前回2015年は8位、前々回2012年は4位ですから、下がり続けているんですね。
でも、何が問題?PISA調査って、平たく言えば、15歳の子どもたちの生きる力を推し測ろうとするもの、かな?
知識は、繰り返し教え込む、競わせることで蓄積される、テストで競わせ輪切りにしていく(もちろん、全てじゃないけど)日本は得意ですね。
今までも取り上げてきたように思いますが、日本の若者は言われたことは卒なくこなすけど、自分で考えて創造していく力が弱いように思います。
それが、今回の調査でも端的に表れ、その力が一層後退してきているとしたら、これは一大事かも。
学習内容のスリム化!?
昨夜のどこかのニュースで、どこかの大学の先生が、小学校現場は授業を工夫するにしても英語が入り、今度はプログラミングまで教えなきゃならないから、そんな時間を取ることができない、学習内容をどうスリム化するかが課題とコメントしていました。
まさにそうだろうと思いますし、英語にプログラミング!!?その前に国語力や日本文化理解の深化や自分で考え、自分の意見を人に伝える読解力を深めることが必要なんじゃないかと思えてなりません。
日本って、この先大丈夫?
ブログに使える画像を検索してみたら、この本が出てきました。
算数でも、科学でも、問題を読み解く力が正答率に直結しますよね。
問題を理解できなきゃ、正解なんて導き出せない、当たり前のことなんだけど、そこに資源を投入できないなんて、この先、わが国の国力って大丈夫?
でもね、生きていくことは大概ならできる。
今の社会ですから、どんな凄惨な人生でも許容できればの話ですけどね。
それでよければ、PISA調査、ケセラセラかもしれません。