幾つか、とても大切なメッセージを受け取りました。
時間があって行った本屋、目についたのですぐに買い求め、読みかけの本があったけど一気~というほどでもないか~に読みました。
三砂ちづる、読んでない本が目に入るとすぐに買い求める作者かな、内田樹もそうなんですが、、、
5巻まで読んで塩漬けしている小説はじめ、読みたい数多の小説があるのに、そこに手が届かないでいます。
それは、三砂ちづるや内田樹はじめ、ついつい食指を伸ばしてしまう本に目を奪われるから、きっとまだ小説に入れる機根じゃないんでしょうね。
可哀そうな?イスラムの女性
さて、その本は「女に産土(うぶすな)はいらない」、産土って?と思ったけど、意味が解るとやけに向こう意気の強い、いや、女の本質はそうか。
この中に、来日したアフガンの女性たちの教師養成研修に携わった経験談が書かれていますが、可哀想だとみられているイスラムの女性たちはとてもしたたかに生きていて、むしろ今の日本女性の方が可哀そうではないかと。
これって、為政者側からの発信がマスコミによってそのまま流され、“西側”の私たちの意識や見方を作りあげ、たとえばロシアは“悪”という固定イメージがあるのと同様に、、、
僕は、「アナスタシア」を読んで、悪の権化というロシアイメージが180度変わり、とても懐の深い国なんだ!と思うに至りましたが、今回の戦争も、実は違った見方ができるかもしれない、あのベトナム戦争だって、ベトコンはすべて悪い奴らと植えこまれていましたが、本当は?
歴史は、弱者の歴史は消え去り、勝者の歴史がさも真実かのように作られていく。
見抜いていく眼力を持ちたいところだけれど、100人いれば100の真実があるかもと、思っておくだけでもいいかもしれません。
至高の出産
あと一つだけ、現職の時代、「至高の出産」を一つのテーマにしたことがあります。
時代の大きな課題、愛着を持てなかった女性、が、至高の出産と子育てを経て、愛着が取り戻せると知ったからなんですが、それは、出産の環境、特に支える人に寄る(もしかしたら一人でも)のだけれど、医療環境や技術とかじゃない。
しかし、安心安全の医療至上主義(僕の勝手な言い草)によって至高の出産を担ってきた助産師が、助産院が消えていき至高の出産を担う人は風前の灯火。
これって、日本人の精神性を貶めるために巧妙に作られた罠の一つなんじゃないか、という穿った見方までしてしまう現状。
そんなことをとても分かりやすく記してくださっていて、我が意を得たり、そして、日本の未来のために変わって欲しいもんだよなあと思いながら。