10月12日の午後から夜にかけて関東を直撃した台風19号。東海から関東地方を中心に記録的な大雨や暴風で各地で甚大な被害が出てしまった。小田原でも高波や川の増水で海沿いや川沿いの住宅や店舗に被害が発生した。 台風一過となった10月13日、ランニングやポタリングの際に台風19号の爪痕の風景を多く目にすることになった。午前10時前に小田原漁港新港に立ち寄ると岸壁の上には漂着ゴミの山。漁業関係者によって港内に流れ着いたゴミをすくい上げる作業が行われていた。 新港から魚市場横の駐車場へ。漁港周辺は防波堤や消波ブロックが設置されているので台風時でも港内は割と穏やかだったりするが、今回の台風では桁違いの高波が押し寄せたようで駐車場横に設置されていたフェンスの一部が基礎のコンクリートごと倒れていた。 御幸の浜の突堤では先端に向かう途中にある石の杭が一本倒れていた。波が高かったので先端には行けなかったが、突堤を取り囲むように設置してある消波ブロックが一基めくり上がったようになっていたので、相当な高波が押し寄せたようだ。 御幸の浜も漂着ゴミだらけで荒涼とした眺めになっていた。驚いたのは数百キロはあろうかという消波ブロックが漂着していたこと。おそらく西湘バイパスの横に積まれていたものが流されてきたようだ。 箱根や丹沢山系でも記録的な大雨となったので酒匂川の河川敷は数年ぶりに冠水。酒匂橋右岸上流側には河川工事で使用されていたと思われるコンテナ小屋が流れついていた。金属性でかなりの重量があるものだが増水時の水の力を実感させる。 酒匂川スポーツ広場は野球グラウンドを中心に広範囲で被害が発生していた。設置していた支柱が倒れたり、土の部分はえぐられて当分は使用が出来ないような状況。 小田原大橋の上流側にある野球場のバックネットには、やはり工事用のコンテナ小屋が2つ流れついていた。近くには鉄骨や足場も散乱しているので撤去には重機が必要な状況。 午後にポタリングで国府津海岸に出かけると堤防横の道路が砂とゴミだらけだった。後片付けしていた住民の方に話を聞いたところ、高波が堤防を超えて道路沿いにある車庫や住宅などに流れ込んだとのこと。数年前から堤防のかさ上げ工事が行われ、以前に比べると2mくらいはかさ上げされたが残念ながら被害が出てしまった。 国府津海岸から森戸公園へ移動。津波避難路を通り西湘バイパス下りの西湘PAへ。駐車場は一面砂で覆われ、設置されている自動販売機は倒れ、売店の窓ガラスが割れサッシが折れ曲がり惨憺たる状況。西湘PAは海抜8mにあるとのことだが、おそらくその倍はある高波が押し寄せたのではないかと思われる。 台風の被害とは無縁そうな小田原駅構内でも強風でJR改札上にある大提灯が損壊。和紙が半分くらい破けて見るも無残。今後、どのように修理がなされるかは不明だが、大提灯を制作した提灯屋は営業しているので予算や修理方法の目処が付けば元通りになる見込みがある。小田原駅のシンボル的な提灯なので、早期の修理を願っている。
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