<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

わたしの俳句鑑賞;通学の練習5回。 

2021年05月17日 12時15分29秒 | Weblog

通学の練習五回入学す    福岡 川口美保さん

今朝の西日本新聞、読者の文芸、俳句欄にこの句があった。秋尾敏選の入選句だ。

 

わたしの作品も入選していた、めずらしくも。でも、わたしの作品よりもこの上記の作品が、目にあざやかだった。

 

お孫さんだろうか。小学校までの通学路へ連れて行って、いっしょに通学の練習に付き合われたのだろう。なんと5回も。小学校は不安なところ、一人では不安。5回練習したなら、不安も消し飛んだことだろう。

 

もち、入学式の当日はお母さんに譲られたことだろう。こうして小学生が無事に誕生した。ああ、めでたい。読者のわたしまでがほっかりめでたい。

 

このお爺さん、わたしも小学校へ入学した日があった。それを思い起こした。練習をしたのかどうかは覚えていない。入学式の日に母に手を引かれながら行ったら、引っ張っていた手が外れてしまって、そのまま湿地の田圃の中に落ちてしまって、せっかくの新しい服が台無しになった、それを覚えている。行きたくないと駄々をこねたのだろうか。

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畑の韮を、どっさり収穫して来て、揃えた。

2021年05月17日 12時00分14秒 | Weblog

韮を根元近くでざっくりざっくり切り取って来た。台所のボール二杯になった。

 

これを丹念に揃えた。黄色褐色に変色しているところは除いた。きれいなところだけにした。もちろん、薹になっているところも捨てた。ここまで仕上げるのに、一時間ほども掛けた。われながら、こんなことにだけは忍耐強い。

 

それから水洗いを5回した。もういいだろう。笊に上げて水を切っていりところ、いまは。乾かしたら、冷蔵庫で保存しよう。

 

韮は切れば切るほど、生えそろう。元気を奮い立たせる。あざやかになる。葉っぱも太くなる。広くもなる。甘くもなる。定期的に株分け、所換えもしてやる方がいいようだ。手が掛かる。手を掛けた分はよく育つ。張り合いがある。

 

韮は美味しい。炒めてもおいしい。スープにしてもおいしい。味噌汁ででもおいしい。台湾料理にはよく韮が使ってある。薬にもなるようだけど、どんな効能があるのかは知らない。

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あの人に会いたい。会えることがない人に。

2021年05月17日 10時01分27秒 | Weblog

あの人に会いたい。

 

この願いがある。

 

弱々しい願いなので、波に呑まれて、いつ消えてしまうかも知れない。

 

特定の人がいるわけではない。

 

ただ「あの人」とだけ呼んでいる人である。

 

この「あの人」も存在感が希薄で、霧が閉ざしてしまいかねない。

 

この「あの人」は、できればおんなの人がいい。やさしい人がいい。力づけてくれる人がいい。

 

天のみ使いのような人がいい。などと、注文を出しているが、叶わない注文である。

 

それでいい。漠然と「あの人」がいてくれる方がいい。非存在でいてくれる方がいい。願望だけでいる方がいい。

 

あの人に会いたい。会えることはあるまい。

 

会える日を想定して、それまで、こうやって、願望の糸を引き摺って歩いて行くことになるだろう、おそらく。

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雑草の、我が世の天下。

2021年05月17日 09時36分06秒 | Weblog

雨が止んでいるので、半ズボン半袖シャツのいでたちで、庭先の小径を一周した。花壇の片隅にひょっこりアマリリスが咲き出していた。

 

四方に赤いラッパを吹いているかっこうだ。誰を呼び寄せたいのだろう? まっさきにこの老爺が呼び寄せられたようだ。もっとましな人間で、若々しくハンサムだったらよかっただろうのに。

 

雑草が、このところ数日の雨を得て、わさわさわさと勢いを拡大させている。どこもかしこも。旺盛な繁殖力である。あっぱれというしかない。

 

茎も葉も根も、まことに力強い。野菜や花の類いは、虫にやられ、病に浸食させられているというのに、雑草はそれもない。我が世の天下を謳歌している。

 

 

はやくも大玉トマト、ミニトマトが実を付けている。房なりに。まだ青い。赤くおいしく熟すまでにはもう少し日にちが必要だ。降り続く雨だから、熟さない前に、根っこが根腐れ病にならないか心配になる。

 

赤く熟し出すと烏が空から急降下して来る。これを防がねばならなくなる。烏は、羽を大事にしているので、羽を穢されるのを嫌う。逆手を取って、降りて来た烏の立ち位置近く、足下に、一条の網をすっと張る。これで防げる。

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人に、やさしく触れていたい。触れられていたい。

2021年05月17日 07時12分59秒 | Weblog

梅雨の晴れ間か。目覚めて障子戸を開ける。雨が止んでいる。庭の木々の葉っぱが濡れているから、夜中には降っていたのだろう。雫が垂れようとして光っている。

 

嘘っぱちを書く。まるで反対を書く。仲が悪いのに、仲がよいように書いてみる。嫌われているのに、好かれているように書いてみる。みんな嘘っぱち。でも、嘘っぱちしないと、過ごせない。

 

人に、やさしく触れていたい。触れられていたい。全身の皮膚が駄々をこねる。えっ、ここまで老いても? うん。ここまで老いても。欲求が100%まるまる叶えられないので、泣き出す。

 

叶えられる範囲を、遠く遙かに逸脱している。肉体は老いてもこころは赤ん坊のまんまで、達観してなどいない。クレヨン水彩で絵を描く。やさしい女の人の絵を描いて、一人を慰める。

 

長く生きている。長く生きながら、それ相応の悟りの域へは進んでいない。ちっとも、爪のかけらほども。その背離、二律背反を埋める作業を強いられる。老爺の中身は依然として泣き叫ぶ赤ん坊だ。手を焼く。

 

ゴテチャがやっと咲き出した。茎の先端に赤い花が見える。葉っぱと茎が繁茂してごちゃごちゃしている。肥料分が効き過ぎたのか、繁茂が過ぎている。茎と葉は現在を謳歌するもの。花は未来。

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