今日のリビングは朝からバナナケーキを焼いていますので、
甘い香りが漂っています。
外はどんより空ですが、降るのでしょうか?
6月1日の夜9時すぎに が鳴り、
聞きなれない男性の声が聞こえてきました。
私の頭の中は相手が名乗る前に<誰だろう???>が
渦をまいて駆け巡ります。
<00で~す、ご無沙汰していま~す>
あ、充分知っている方でした、が、去年も が
ありましたっけ。
そのときは私が退院した翌日でしたので
お寄りいただくことができなかったのでした。
あれから8ヶ月ぐらいたつのでしょうか、
前は奥さんの声でしたので、すぐ判りましたのですが、
今回は...???でした。
こちらに越してくる前ですから、もう25年くらい前に
知り合い、父と同じくらいの年齢だったおばあさまが
私を何故か気に入ってくださり、伺うと手を握って
話をされ2時間は帰ることができないことがしばしばでした。
今回の電話の男性はその息子さんでした。
三浦半島の先端にあるホテルまでドライブがてら
お泊りなさるとか、お互い<古稀>をすぎています。
<気になりながらご無沙汰です、明日チョッと会いに寄っても
よろしいでしょうか?家内も会いたがっています。>
<どうぞ、ぞうぞ、お昼食は家でなさってね>って
電話を置きました。
なんせ、山の上で暮らしていますし、明日の午前中には
見えます。
何ができるかしら? っと冷凍庫、野菜室をあけて思案です。
<ホタテ、鶏肉、刺身用いか、たこ、>を冷蔵室に、
野菜はインゲンを茹でてタッパーに、きゅうり、大根は
明日の早朝に糠床に漬けて...デザートはキウイと
娘が焼いて先日渡してくれた<胡椒ケーキ>を
アレンジして、そうそうお互い齢だから...と
あさりの炊き込みご飯にお豆腐とわかめとみょうがのお味噌汁に
決定!! あとは起きてから決めよう!!と
一応、段取りをつけて。
昨日は朝からで気持ちよく
目覚めました。
9時には管理室に行って来客用駐車場を確保して...と。
普段、緊張なく暮らしている私にとっては楽しみでもあります。
テーブルの上のお花は管理室の帰りに摘み草をして
飾って...まぁ良いとして...です。
11時にスカイラインで颯爽?とご夫婦でやってきました。
顔をあわせるのは10年以上ぶりですが、
そんなことはとっくに飛んでしまいました。
<息子の車で来たんだ>って、自分達の車はドライブ向きでは
ないなんて...<古稀>をとっくに超えた人の会話です。
3時がチェックインだから。。。なんて言いながら、
4時をまわるまで、ひっきりなしの会話が続きます。
お昼ごはんの献立もデザートの心配も、何処へやら、
女ふたりはキッチンでも作りながらおしゃべりです。
<こんな楽しい時間は久し振りだった~>との言葉に
<私もよ~、でも10年後はこの世ではないかも~>
今回、一緒にって誘ってくれたのですが、
私が辞退したのです。
<今度、北海道に行くときは声をかけていいですよね>って
言ってくれました。
おばあさまとの繋がりがこんな形で突如の訪問となり、
びっくりはしたり、おもてなしに気持ち焦ったけど、
サプライズはたくさんの思い出を呼び起こして、
晴れた空と爽やかな風とともに楽しい貴重な時間が
過ごせました。
お土産はワインの紅白でした。
<入院したことを知らず、退院祝いも遅くなって>と
差し出された包みにチョッと涙ぐんでしまった私でした。
こんなサプライズは大歓迎です。
窓ガラスもはからずも5月最後の日に拭いていましたので
景色は充分楽しんでいただけましたのが<よかった~>
娘にひとり暮らしとは思えない冷蔵庫の中と
よく言われますが、それが役立ってホッとです。
こまわり効かない私の知恵!!っていったら
言いすぎでしょうか