「掛け算お仕置き部屋」を再度作るために、押入れの中を整理していたら、中からこんなものが出てきました。
厚紙で作られた筒の中に、文字が書かれた厚紙がセットされています。
中の厚紙を引き出してみると
こんな風になっていました。
10年前くらいに作った「動体視力検査機」です。
子ども達の目の前で、中の紙を引き出したり、押し込んだりして、隙間から垣間見える文字を誰が一番早く正確に当てるかというGameに使います。
実際にやってみると、書かれている文字は「イリギス」だったり「アリメカ」だったりするのに、みんなこれを「イギリス」や「アメリカ」と読み違いします。
“おかさん”がニヤニヤしながら中の字をしっかり見せると、一様に子ども達が驚きます。「えっ!」
そのときの顔がとても面白く愉しいGameです。
種明かしとして、「人間は何かを見ると自分の知っているものと結びつける習性がある。」
「だから、みんな「アリメカ」という字を見て自分の知っている「アメリカ」と読んでしまったんだよ。」
というと、「へえ!面白い!」という反応をします。(心理学の研究でこのようなことが解明されているそうです。)
そして最後に、なぜこの装置を「動体視力検査機」と呼ぶかということを、子ども達に種明かしします。
今度は中の文字が書かれた厚紙を固定して、外側の筒を先程と同じ速さで左右に動かして見ます。
すると、文字字体は動いていないので、外側の封筒をどんなに早く動かしても中の文字が読めます。
「動くものは見えにくい」ということをこれで納得してもらいます。
ここ3日間、この簡単な実験をして、みんなの気が盛り上がったところで「計算100問」を行なっています。
すると、心なしか、何もしないで急に「計算100問」をやったときよりも、みんな早く計算できるようになっています。
これまた不思議なような、嬉しいような、感じです。
<追記>
明日が「建国記念の日」という祝日であることを夜遅くになるまで忘れていました。
夕方、小学生の生徒達に、「明日も遅れずに来いよ。」と言って分かれました。
本当は祝日の小学生は休みなのですが、何人か来る可能性があるので、明日もいつもどおり早く起きて学舎に行かねば・・・・。