昨日夕刻、急に思い立って7月末に予定されている「ホタル観察」の下見に行ってきました。
午後7時18分。現地の森の広場に到着。まだ明るさの残る空を見上げると4匹の蝙蝠(こうもり)が空に舞っていました。大きなアゲハチョウよりほんの少し大きいくらいの彼らは、きれいに身を翻しながら虫を取っているようでした。彼らを見上げながら、もう何年も前から計画中の「バット・ハウスつくり(蝙蝠用の巣箱)」を早いところ実現させねばと思いました。
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蝙蝠が舞っていた頃はこんな感じでした。うまく写真に取れないのが残念です。↑
しばらく蝙蝠を観察した後、ホタルがすむ沼地に行ってみました。しかし、まだ少し明るさが残っており、ホタルの幼虫の光は観察できませんでした。ずっと暗い中待ち続けましたが、ホタルはなかなか確認出来ませんでした。
仕方が無いので森を一周することにしました。懐中電灯無しでくらい森の中を歩いていると、体中にアドレナリンが分泌されているのがわかるほど、緊張しています。
広場で、もう一度こうもりを見ようと目を凝らしましたが、19時40分時点ではこうもりはその姿を確認することが出来ませんでした。夜行性なので真っ暗でも活動できるはずなのに、どうして?と思いましたが、きっと餌の虫がいなくなってしまうからだろうと、結論付けて再び森の中に。
しばらく歩いていくと、いつもミンミンゼミの羽化が観察できるエリアに到着。まだ早すぎるのでいないだろうとは思いつつも、木々を観察してみました。すると、
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何匹かのナメクジが木肌を這っていました。
再びホタルのいるはずの湿地に行き、じっと耳と目を凝らしました。「疑心暗鬼を生む」という四字熟語がありますが、まさに暗闇の中でただ一人ぽつんといると、暗闇に鬼が潜んでいるように感じられました。
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上を見上げるとこんな風でした。都会の夜は日没後もかなり明るいのがわかります。↑
待つこと15分くらい。暗い水辺を覗いていると、かすかな光があちらこちらで揺れたように感じました。時刻は19時55分くらいでした。ただ、光を感じたところをじっと見つめていても、次になかなか光りません。視野の端っこの方が光ったりするので、そちらに目をやったりしてしまいます。
このときの心境はまさに「信心暗蛍」でした。いるはずだと考えているから、光ってくれと強く願っているから、目の前に淡い光が点滅しているのではないかと考えていました。
そこでさらに15分くらい時間をかけて眺めていると、2.5mくらい先のところで確かに点滅する蛍の幼虫(幼虫の姿は拝めませんが)が見付かりました。何度も目を疑いながら見ましたが、今度こそ間違いありませんでした。時刻は20時11分となっていました。(源氏蛍のように立派には光りません。)
当初の目的が達せられてほっとして家路に着きました。
<追記>
来週の日曜日は、7月の「夜の高尾山行き」の下見に行ってこようと思います。ミシュランで星をもらってからというもの急に活況を呈してしまった高尾山ですが、無事ムササビやサワガニその他の生き物たちに会えるでしょうか?
この下見には、奥さんを誘っていくのですが、山歩きがそんなに好きではない彼女を誘うのに、「トリックアートミュージアム行き」も計画しています。“おかさん”も一度は訪れてみたいと思っていた場所なので、こちらも楽しみです。