宿の窓から外を見ると、霧が出ているようです。
温泉に浸かって疲れを取ったつもりですが、足が痛いです。
筋肉痛がする足を引きずりながら、国道244号線を走り出すと、結構、霧が深いです。
少し走ると、国道脇に四島返還のモニュメントがありました。
雨も少し降ってきて、レインウェアを着るほどではないのですが、バッグが濡れると嫌なので、レインカバーを掛けることにしました。
しばらく走ると、雨が止み、霧が晴れてきました。
牧場では、道産子が美味しそうに牧草を食んでいます。
走り始めて一時間半ほどで国道244号線は終わり、国道243号線に入りました。
こんなちょっとした坂が、昨日、知床峠を越えた足に堪えます。
走行距離が40kmを越えたところから、GPSと睨めっこしながら走りました。
走行距離をカウントしながらストップ。
日本一周の旅を始めて、9,000km地点です。
走り始めて10年6か月、95日目、雄大な北海道の風景の中で、9,000kmを迎えることができました。
我ながらよく走ったものです。
厚岸からは国道44号線に入ります。
さすが二桁国道です。
車の量が増えて、特にトラックやダンプなど大型車両がひっきりなしに走るので怖いです。
ふと道路脇の看板を見ると、
3週間前に熊が目撃されたそうです。
夕方は危なそうですね。
早めに走り終えて宿に入らないと。
道の駅スワン44ねむろで昼食を食べようと思っていたのですが、残念ながら定休日でした。
仕方がないので風連湖の写真を撮って、
少し先のコンビニで昼食を取りました。
今日の目的地、北海道最東端の納沙布岬まで、30kmの看板が出てきました。
まだ30km、中々辛いです。
根室市街に入ると、気温が27℃を越えています。
どおりで暑いはずです。
北海道の9月は、もっと涼しいと思ったのに。
ここから納沙布岬までは、まだ23kmもあります。
宿は根室市内で取っているので、まだ40km以上走らないといけないです。
根室を過ぎて、道道35号線を走りました。
この道もアップダウンがきついです。
電動アシストのついたビーチクルーザがすいすいと坂を上っていきました。
僕のBROMPTONにも電動アシストが欲しいものです。
ようやく納沙布岬にたどり着きました。
納沙布岬の碑の前で記念写真です。
14個目の端っこです。
岬の売店で到達証明書を購入しました。
これで北海道の4極をすべて走破しました。
残りは本州の最東端と最南端の二つです。
納沙布岬には、四島をイメージした、大きなモニュメントもあります。
根室に戻ろうと思ったら、道道35号線は根室半島をぐるっと回っているようです。
GPSのナビに従って走ってきたのは、南側の道です。
走った道を戻るのも癪に障るので、反時計回りになりますが、北側の道を戻ることにしました。
北方原生花園では、馬が放し飼いになっていました。
三人組の女の子が、遊歩道で馬を呼んでいました。
すると、女の子たちに呼ばれて、馬が近づいてきていました。
人懐っこい馬のようです。
一服しながら風景を楽しんでいると、女の子たちの悲鳴が聞こえました。
なんだと思ったら、黒い大きな馬に追い立てられて、柵の外まで女の子たちが逃げてきました。
気の荒い馬もいるようです(笑)
北方原生花園を後にして、根室に向かって走っていると、草原の向こうに動物の群れが見えました。
馬にしてはスマートです。
エゾシカでした。
ついにエゾシカをカメラに収めることができました。
でも、僕の動きにエゾシカたちは警戒して、森の中に逃げていきました。
驚かせてごめんね。
道道35号線は、北側の道もアップダウンが続きます。
坂を上っていると、新たな発見がありました。
Pハンドルの下ハンドルを持つと、Mハンドルなら1速落とさないといけない坂も、一気に上ることができました。
Pハンドルは偉大です。
根室まではもう少し、陽が落ちる前に着きたいものです。
やっとのことで、日本最東端の駅、根室駅に到着しました。
筋肉痛の足に鞭打って走ったおかげで、陽が落ちる前に宿に入ることができました。
95日目
走行距離 129.2km(GPS計測)
総走行距離 9,087.0km
出発時間 07:30 (尾岱沼)
到着時間 16:55 (根室)
走行時間 9時間25分
平均速度 13.7km/h
あと800m走っていたら、二日連続130km超えでした。
もう少しうろうろしていたら良かったかな(笑)