前回の回答
( )内に入る適切な語を選び、漢字に直して四字熟語を完成させてください。同じ言葉は「1度だけ」使用できます。
そう・えん・おく・ぶん・しゃく・るい・まん・ぜん・けい・き
① 深溝高( )-深溝高塁-しんこうこうるい
堅固な城塞とりでのこと。また、守りの固いこと。深い掘り割りと高いとりでということから。
▽「溝」はみぞで、ここは堀のこと。「塁」は土を重ねて作られた小城。
② 向上機( )-向上機縁-こうじょうのきえん
昇天することの出来る機会のこと。
「向上」は天に向かうという意味から、昇天するという意味。
「機縁」は機会という意味。
③ 情状( )量-情状酌量-じょうじょうしゃくりょう
裁判官などが諸事情を考慮して、刑罰を軽くすること。また、一般にも過失をとがめたり、懲罰したりするときに、同情すべき点など諸事情を考慮することをいう。
▽「情状」は実際の事情や状態。刑事手続きで訴追を行うかどうかや、量刑に影響を及ぼすべきすべての事情。「酌量」はくみはかる。事情をくみ取って、同情のある扱いをすること。
④ ( )上架屋-屋上架屋-おくじょうかおく
屋根の上にまた屋根を架ける意から、無意味な重複、新味のないこと、独創性のないことのたとえ。
⑤ 合縁( )縁-合縁奇縁-あいえんきえん
不思議なめぐり合わせの縁。人と人とが互いに気心が合うかどうかは、みな因縁という不思議な力によるものであるということ。人と人の結びつきについていうが、特に男女の間柄についていう。
▽「合縁」はもと仏教語で、恩愛から起こる人と人の結びつきの意。「奇縁」は不思議なめぐり合わせの意。また、思いがけない不思議な縁の意。「愛縁機縁」「相縁機縁」とも書く。
⑥ 積( )余慶-積善余慶-せきぜんよけい・せきぜんのよけい
善をなせば、見かえりとしてよい事が必ずあるということ。善行を積んだ家には、子孫の代にまで及ぶ幸福が必ず訪れるという意味。
⑦ 飲河( )腹-飲河満腹-いんかまんぷく
自分の分に安んじて満足すべきこと。どぶねずみが頑張って大河の水を飲んでも、その量は小さな腹を満たすにすぎない意から。
⑧ 緯武経( )-緯武経文-いぶけいぶん
学芸と武術の両方を重んじて、政治の土台にすること。文武の両道を兼ねた政治の理想的姿。武を横糸に文を縦糸にして、美しい布を織る意から。
▽「緯」は横糸。「経」は縦糸。「武を緯にし文を経にす」と訓読する。「経文緯武」ともいう。
⑨ 誇大妄( )-誇大妄想-こだいもうそう
自分の地位・財産・能力などの現状を実際より過大に評価して、自分が他人よりもはるかにすぐれていると思い込むこと。
▽「妄想」は根拠のない誤った判断によって作られた主観的な信念。
⑩ ( )故無小-刑故無小-けいこむしょう
故意に犯した罪は小さな罪でも刑罰を与えること。故意による罪を罰するのに、その犯した罪が小さいということは問題にならないという意から。
▽「故」は故意に犯した罪。「故を刑するに小とする無し」と訓読する。
今回の出題
( )内に入る適切な語を選び、漢字に直して四字熟語を完成させてください。同じ言葉は「1度だけ」使用できます。
じゃく・い・さく・けつ・てい・びょう・ざん・しょう・のん・せい
① 勤倹( )武
② 意気自( )
③ 助長抜( )
④ 大悟徹( )
⑤ 自( )自演
⑥ ( )酷非道
⑦ 雨過天( )
⑧ 純( )清浄
⑨ ( )風堂堂
⑩ 安( )無事
回答は次回へ。
*漢字検定Web問題集 HP より
* 三省堂 新明解四字熟語辞典&学研 四字熟語辞典& 四字熟語辞典onlineより