「神戸タータン」
このたび、神戸開港150年を記念して、神戸のイメージカラーを凝縮したタータンを発表する運びとなりました。神戸と聞いてイメージする色は?みなと神戸の海のブルー、街に多く見られる白亜の建築物や真珠の白、ポートタワーや神戸大橋の赤、そして、後ろに控える六甲山の緑、これらのエッセンスをチェック柄で表現したのが、この神戸タータンです。
デザイン、ロゴとも、すでに商標登録の出願をし、今後、神戸を象徴するイメージデザインとして、様々なアイテムでの使用を促進します。大手百貨店などでは例がありますが、商店街や商業施設などの枠を乗り越え、神戸の街全体で、色や柄による統一したイメージ戦略を産官学が一体となって推進する、おそらく日本では初の試みではないかと思われます。
タータンは、縦と横の色と配列が同じ正方形のチェック柄で、スコットランドにおいて地域特有の柄(ディストリクトタータン)を経て、クラン(氏族)ごとのチェックとして19世紀に確立したものです。もともと織物の柄として発達したものですが、意匠(デザイン)としても優れており、衣料品やアクセサリーはもとより、包装紙、ショッピングバッグ、ポスター、バナー等の販促物においても「神戸」を表現することができます。
ヨーロッパ航路の玄関口として発展した神戸港、日本初のラムネの販売をし、神戸レガッタ・アンド・アスレティック・クラブの創設者である、アレキサンダー・キャメロン・シム(1840~1900)など、スコットランドとのゆかりも様々ありますが、なにより、視認性が高く、直観的に色や柄でわが街を想起させるタータンが神戸のイメージアップと産業振興の一助となり、神戸の街や神戸人のソフトパワーの拠り所となれば幸いと考えます。
神戸タータン協議会
神戸のイメージを再構築するブランドファクター
事業の付加価値を高めソフトパワーの強化が計れます。
神戸は、西洋文化を逸早く取り入れ、新しい物事を独自文化として昇華した歴史があります。「タータン」を用いることで深く神戸に根ざし、洗練されたブランドファクターとして「神戸タータン」は新しい神戸のイメージを再構築します。
地域事業間の壁を乗り越える共通言語
共通デザインの活用でダイナミックな事業展開を可能にします。
「神戸タータン」は、神戸のイメージを想起させ、あらゆるアイテムに使えます。商店街や商業施設、事業者間の壁を乗り越える共通言語としての役割を果たし、一事業者だけでは実現しなかった神戸全域でダイナミックな活動を可能にします。
新商品開発から販路開拓のビジネスを促進
神戸タータン=品質保証の観点から地域社会貢献を実現します。
「神戸タータン」は本協議会に参画される会員の誇りの象徴です。会員相互の交流や情報交換を推進し、高感度で洗練され、おしゃれで機能的なモノづくりを可能にします。「神戸タータン」は地域社会への貢献責任を完遂します。
新しい神戸ブランドの可能性を秘めた「神戸タータン」
神戸タータンデザインの使用について
商標登録神戸タータンの柄デザイン、ロゴタイプデザインなど使用希望の企業、団体は神戸タータン協議会への入会が必要です。会員は公序良俗に反しない限り、あらゆるアイテムでの使用が可能(届け出・許可制)となり、デザイン等のデータの提供を受けます。但し、神戸市内における販売、展開を原則とします。(通信販売事業は除く)
*神戸タータンのデザインとロゴマークは商標登録を取得いたしました。 *スコットランドの政府機関・スコットランド登記所にて神戸タータンの生地が永久保存されています。
産官学が一体となったダイナミックな展開
神戸タータンは産官学がそれぞれの持ち味を生かした、神戸ならではの展開です。エンジンは産業界、始動するためのセルモーターや加速させるアクセルを行政や教育機関が担っています。産業界においては、メーカーや小売店、大型店舗は、神戸タータンを使用した消費財を製作・販売し、商店街や商業施設においては、地域のバナーやショッピングバッグなどで街全体のイメージを連動させます。行政や教育機関は、公共的なイベント等において、積極的に神戸タータンを露出させることにより、市民への浸透を図ります。
*https://www.kobetartan.jp/ より
海の青色を基調「神戸タータン」制服に使用 神戸の中学校 2021/4/10 05:30神戸新聞NEXT
本山中学校(神戸市東灘区岡本3)が、本年度から生徒の制服に、ミナト神戸の街をイメージしたチェック柄「神戸タータン」を取り入れた。新入生約200人は9日、海の青色を基調としたチェック柄のネクタイ、リボンで胸元を飾って入学式に出席。制服に神戸タータンを使用するのは初めてという。
神戸タータンは神戸開港150周年を記念して2016年に誕生。青に真珠の白、神戸ポートタワーの赤、六甲山の緑などを合わせたチェック柄で、これまで服や雑貨、文具、食品の包装など、幅広い分野で製品化されている。
本山中学校では18年から保護者や職員らで検討委員会を立ち上げ、制服変更の議論を重ねた。冬服用のリボンとネクタイは全面に、スラックスとスカートにもワンポイントで神戸タータンをあしらう。ジェンダーレスの観点から、スラックスかスカートかは自由に選択できるようにした。
2、3年生は希望に応じて着用し、1年生は全員、神戸タータンの制服で登校する。入学式では、古川雅一校長が「神戸を愛し、伝統ある本山中学校で学ぶことを誇りに思ってほしい」と、新しい制服のデザインに込められた願いを伝えた。
女子生徒(12)は「紺のブレザーと色味が合うし、おしゃれな感じで気分が上がる」と誇らしげに声を弾ませた。(井上太郎)
*神戸新聞 より