いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

<苺> あまりん

2021-04-02 08:43:16 | 食品

 「あまりん」

 あまりんの特徴

 「あまりん」は、埼玉県が19年ぶりに開発したオリジナル品種です。親の掛け合わせは、「やよいひめ」と「ふくはる香」で、2019年(平成31年)に登録されました。正式な名前は「埼園い3号」といい、あまりんは愛称になります。

 母親の「やよいひめ」は、群馬県生まれで甘味が強くて酸味の少ない品種。そして父親の「ふくはる香」は果実がかたい品種で、「章姫」×「さちのか」として福島県で育成され、2006年(平成18年)に品種登録されています。

 果実はやや大きく食味良好
 あまりんは果実が円錐~短円錐形をしていて、サイズは比較的大玉。果皮は鮮やかな紅色で、果肉は淡い赤色に染まります。味は甘味が強く、酸味はおだやかで食味良好。果肉はかたくて輸送性に優れますが、病気への抵抗性はやや低めです。

 埼玉県では「かおりん(埼園い1号)」という品種も同時期に育成し、あまりんと一緒に品種登録されています。このあまりん、かおりんという愛称は、埼玉県出身の落語家、林家たい平さんが命名しました。かおりんの詳細ページはこちら。

 あまりんは、12月頃から5月頃までが収穫シーズン。12月に出荷されることもありますが、甘味が増すのは1月頃からです。もともとあまりん、かおりんは埼玉県内の観光農園や直売所での集客力アップを目的に開発された品種なので、初春のいちご狩りシーズンでの活躍に期待がかかります。

 あまりんの選び方(見分け方)
 果皮に張りがあって、ヘタが青々としているものを選びましょう。また、あまりんはサイズが大きめで果皮が鮮やかな紅色なので、この点も要チェックです。

 へた付近に白さが目立つものや、果実が押されているものは避けます。

*https://www.kudamononavi.com/zukan/strawberry/amarin より

 

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<言 葉> 春の言葉 花あかり

2021-04-02 08:33:10 | 言葉

 「花あかり」

 はなあかり。意味は、桜の花が満開なので、夜でもほのかに明るく見えること。

*https://lovegreen.net/lifestyle-interior/p83806/2/ より

 

 天と地と中に息して花あかり  角川春樹

 春の季語でもある。

*https://fudemaka57.exblog.jp/23763604/ より

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<現役ミュージシャン> 意外な年齢のミュージシャンたち-ロン・カーター

2021-04-02 08:30:13 | MUSIC

 「ロン・カーター」

 1937年5月4日生まれの83歳

 また忘れていたレジェンド。

 1937.5.4生まれ。現代ジャズ界最高峰のアーティスト。ジャズ・ベースの神様。 10歳の頃よりチェロのレッスンを受け始め、ハイスクール時代よりベースを弾くようになる。 63年、マイルス・デイヴィスのクインテットに参加。ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムスと<不動のリズム・セクション>を形成する。このマイルス・バンドは<黄金のクインテット>と呼ばれ、60年代アコースティック・ジャズの頂点を極めた。 68年、マイルス・デイヴィス・クインテットを脱退。フリー・ランサーとなり、さまざまなミュージシャンと共演する。 77年、マイルス・デイヴィス・クインテットの再編を企画したニューポート・ジャズ・スェスティヴァルのプログラム\’VSOP\’に出演。たった1回のイベントのつもりが大反響を巻き起こし、世界ツアーを行う。 86年サントリー・ホワイトのTVコマーシャルに出演。評判を呼ぶ。同コマーシャルの使用曲を含むアルバムは大ヒットする。 92年、東芝EMI移籍。バッハを取り上げた第1弾アルバム、「G線上のアリア」は大ヒット。その後もクラシックをテーマにした「フレンズ」「ブランデンブルグ協奏曲」を発表。ジャズ作品では「ジャズ・マイ・ロマンス」「ベース・アンド・アイ」「ソー・ホワット」などの意欲作を発表し続けている。 99年6月、ボサノバ作品「オルフェ」発表しベストセラーになり、翌年続編ともいうべき「ホエン・スカイズ・アー・グレイ」を発売。 2001年10月、巨匠オスカー・ペティフォードに捧げた作品「スターダスト」を発表。 2006年07月 今は亡き帝王、マイルス・デイヴィスに捧げた『ディア・マイルス』を発売。 2007年5月、伊藤園/TULLY\’Sより新発売されるチルドカップコーヒー「BARISTA\’S SPECIAL」TV-CMキャラクターとして登場、CMソング「イッツ・ザ・タイム」を書き下ろした。

*https://www.universal-music.co.jp/ron-carter/biography/ より

 ロン・カーター、ブルーノートNYより無観客ライブの生配信が決定  2020.9.17

 “Mr.ジャズ・ベース”、ロン・カーターがブルーノートNYから行う無観客ライブ『Live Streaming from Blue Note New York : RON CARTER GOLDEN STRIKER TRIO 』の生配信が急遽決定した。配信はイープラス“Streaming+”他にて行われる。

 今年4月のブルーノート東京公演はコロナ禍の影響で延期に。来日だけでなく、ライブ活動すら制限されるハードな状況の中でも、ロンはSNSで演奏やメッセージをみずから発信し続け、7月にはヴィレッジ・ヴァンガードでの配信ライブを成功させるなど、精力的な活動を見せてきた。

 日本のファンに向けたオリジナル企画となる本公演では、ラッセル・マローン(g)、ドナルド・ヴェガ(p)とのトリオで登場。絶妙なベース・プレイがもたらす気品に満ちた王道のトリオ・ミュージック、そしてNYならではの空気感を堪能してみてはいかがだろうか。

*https://spice.eplus.jp/articles/275817 より

 

 この人を見ると、「ベーシスト-いかりや長介」を思い出すのは私だけですか?

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<日本酒> 長野 秀峰喜久盛/信州銘醸

2021-04-02 07:38:19 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(関東信越国税局)】
 〈長野〉 秀峰喜久盛/信州銘醸

 

 「品質本位」の酒造りを昔ながらの手づくりで…
 1834年頃(江戸後期)に丸子町(現上田市)で「桝屋」として創業。そして昭和33年4月に法人・信州銘醸株式会社を設立し、180余年の時が過ぎました。戦中戦後、時代背景の三倍醸造酒造りからもいち早く脱却し、「旨い酒造り」を目指して杜氏を筆頭に蔵人達はその時代の技・経験・勘を頑なに守り、酒造りに没頭してきました。おかげさまで今でも生真面目で頑固な酒が「信州銘醸の酒」と評されております。
  昔ながらの手造り。一・麹、二・酛(もと)、三・造りの一環のなかで最も気遣うのは温度管理です。麹造りはハゼ込み(麹菌のくい込状態)を見て保温布の調整、酒母と醪(もろみ)造りはツラ(泡の立ち状況)を見て櫂入れの技、上槽は受け継がれた経験ととぎすまされた勘による判断、杜氏や蔵人の長年の伝統が反映されます。時代の変化や嗜好変化の中で、「不易流行」を心掛けながら新しい挑戦を続け、今では30以上品目を揃えるまでになりました。その代表的な銘柄は喜久盛、瀧澤、梁山泊、黒耀、醲献(じょうこん)などです。
  弊社は全国新酒鑑評会では金賞を16回、連続で8年受賞(長野県1位)しております。また関東信越国税局清酒鑑評会も金賞21回、連続で9年受賞しております。平均精白歩合59%(長野県内随一)、高精白で雑味がない旨酒造り、信州に拘った品質本位の酒造り(長野県産酒造好適米、アルプス酵母、超軟水黒耀水、依田川伏流水を中心に)の賜物と自負しております。
  麹と米と水で造られる「日本酒」。酒米の特徴は米粒にあります。米の中央にある円形の部分を「芯白」と呼び、この芯白のある米を「芯白米」といいますが、芯白はデンプンが少なく柔らかい部分で、麹菌の菌糸が中に伸びやすく、強い酵素力がある麹ができて、酒母、醪(もろみ)での糖化がよいことです。酒米の特徴はこの芯白が大きいことです。一番大きいのが「山田錦」、これに続くのが「ひとごこち」(長野県産)です。  この酒米について触れさせて頂きましたが、弊社の酒米入荷元を長野県安曇野産から上田市丸子地区・武石地区の多数軒の農家との契約栽培に切り替えております。「地酒と言われる以上、地元の皆さんと共に…」という地産地消の発想で栽培契約を結び、この農家の方たちにも農閑期に酒造りを手伝って頂いています。自ら生産した米で酒造りに関わり、その情熱を燃やして頂いているところです。
   時代とともにお客様の酒の嗜好は変わります。これを敏感に捉えて生きていくことも重要です。今後も続く少子高齢化でお酒の需要も減っていきます。私どもでは海外にも目を向けて、現在12カ国に僅かづつですが日本酒を販売しています。シンガポール、ドイツや香港にも出荷しています。良いものならば「国境・文化」に縛られることはないとの考えで進めております。日本酒という大きな括りではありますが、底上げを図りつつ、誰からも愛され続ける信州銘醸の酒を、皆が一丸となり、酒造りや販売に一生懸命努力し、まとまること、各人で目標を立てて行動する雰囲気が蔵全体に漲ることを心に留め、「日本酒の新たな価値」を想像し、邁進してゆく所存です。
 

 エピソード
 山間に囲まれた自然山間に囲まれた自然豊かな小さな町、丸子に信州銘醸(株)が生んだ銘酒“新聞大吟醸“があります。
 最初このお酒に出会った時は、「これは日本酒じゃあない、ワインだ!」と思った程フルーティーで飲みきり後の爽やかさ、心地良さが今でも鮮明に残っています。
 外見は新聞紙で巻いてある為、男ぽっく野生的に見えますが中身は繊細な大吟醸・・・・人気の為、市場であまり見ないのも仕方が有りません。
 経営者である滝沢修次・光次氏の二人三脚はお二人の「人柄の良さ、生真面目さ」がそのままお酒に表れ、他にもある数多くの銘酒“喜久盛・梁山泊”等がたくさんの酒飲みを楽しませてくれます。

 取材:フードネットジャパン店長 髙橋照治(兼 横浜市中央卸売市場販路開拓アドバイザー)

 信州銘醸株式会社
 信州銘醸株式会社四季に美しい東信濃は丸子の地、江戸の後期に酒造りが始まり1958年町内の四蔵元が信州銘醸株式会社を設立しました。
 良質な仕込み水の確保を目的とし、清冽で豊かな水をたたえて流れる依田川のほとり~飲み人に栄えあれ~と願いを込めた”喜久盛“に丸子を囲む美しい山々の明峰・秀峰の二字を冠して酒銘としています。
 創業以来 品質本位、県産酒米美山錦を磨き上げ依田川の伏流水とそれぞれの酒質に合わせての自家培養酵母、小谷杜氏 西沢勝の技と手造りの良さを生かして信州の銘酒としての酒造りに徹しております。

*http://www.shinmei-net.com/index.html より

 

 信州銘醸株式会社 長野県上田市長瀬2999-1

 ラインナップ

 「瀧澤」純米大吟醸-「ひとごこち」使用・純米吟醸・特別純米・純米酒 など

 「秀峰 喜久盛」純米大吟醸・大吟醸 など

 「明峰 喜久盛」純米酒・三年熟成 がんこもん-普通熟成酒 など

 「梁山泊」吟醸

 「黒耀」特別純米酒   など

 

 「ひとごこち」について

 心白発現率高く、醸造適性の高い酒造好適米水稲「ひとごこち」を育成し、奨励品種に採用した。大粒で醸造適性の高い高品質米の安定生産には、基肥を抑え幼穂長5~10mm期に追肥を行う。

 背景・ねらい

 本県の酒造好適米「美山錦」は醸造評価は高いが長稈で倒伏に弱く、心白発現がやや劣る。「白妙錦」は心白発現は良く良質であるが、耐冷性弱くやや低収で、倒伏に弱い欠点を持っている。
このため、大粒で心白発現率が高く、醸造適性優れ、栽培特性のよい、多収な酒造好適米を育成・選定し、高品質米の安定生産技術を確立することにより、高品質な酒造好適米の安定生産を図る。

 成果の内容・特徴 
 「ひとごこち」は長野県農事試験場において、昭和62年「信交酒437号(白妙錦)」を母とし、「信交444号」を父として交配を行い育成した酒造好適米で、「白妙錦」及び「美山錦」の一部に替えて奨励品種に採用した。
 「ひとごこち」は出穂・成熟は「白妙錦」より4日程度遅く、「美山錦」より出穂期は2~3日遅く、成熟期は同じ“中生の早"である。
 玄米は「美山錦」より大粒で、粒揃い良く、心白の発現率高く、外観品質は「美山錦」より優れ、「白妙錦」並によい。
 醸造適性高く、淡麗で味に幅のある酒質で、59%搗精での醸造評価は「美山錦」より優れる。
 収量性は「美山錦」「白妙錦」より多収である。
 「美山錦」より稈長の短い“中稈"で、耐倒伏性は“中"で「美山錦」より強い。
 いもち病の真性抵抗性遺伝子はPi-a、iと推定され、圃場抵抗性は“中"で「美山錦」よりやや強い。
 耐冷性は「美山錦」と同等の“やや強"である。
 大粒で心白発現率が高く、タンパク含量が低く、醸造適性の高い高品質米の安定生産の適正穂数は350~400本/m2で、一般品種より基肥Nを2kg/10a程度減肥し、幼穂長5~10mm期(出穂前20~15日)の追肥がよい。

 *https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005641 より

   
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<地理的表示(GI)保護制度> 登録番号 98. 富山干柿

2021-04-02 07:33:56 | 食品

 登録番号 第98号 富山干柿

  特定農林水産物等の区分  第5類 農産加工品類 果実加工品類(干柿)
 
 特定農林水産物等の生産地  平成16年10月31日時点における行政区画名としての富山県西砺波郡福光町及び東砺波郡城端町(現在の富山県南砺市内の一部)
 
 登録生産者団体  農事組合法人富山干柿出荷組合連合会
 
 特定農林水産物等の特性  旧福光町及び旧城端町で約300年以上前から栽培している産地固有品種の柿である「三社」を原料とした干柿である。飴色で砲弾型のずしりとする大きさといった外観上のほか、強い甘みと歯ごたえをもった味と食感が特徴である。
 
 地域との結び付き  「三社」は、窒素成分が多いと発病しやすいたんそ病に対して極めて弱いため、生産地の赤土で肥沃ではない土壌が生産に適している。生産地は、多雪地帯であるが、「三社」は上に伸びる性質が強く、高い位置に主枝が発生し、雪害を受けにくい。1955年以来、「三社」において、大果性、干柿歩留まり、肉質の良さの点で優れる系統を選抜。

*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i98.html より

 

 富山干柿の歴史

 今から約400年前のこと加賀三代藩主前田利常公が当地に鷹狩に来られた折、一老爺が手製の干柿を差し上げたところ、大変称賛されました。

 それ以来前田家では常に干柿を賞味され、将軍家献上品として干柿づくりも盛んになったと伝えられております。

 その後、年を重ね品質の向上を図り、栄養価の保持等に努め、衛生的に処理を施しておりますから、安心してお召し上がりください。

 富山干柿の特性
 旧福光町及び旧城端町(現在の富山県南砺市内の一部)で約400年前から栽培している産地固有種の柿である「三社」を原料とした干柿です。

 飴色で砲弾型のずしりとする大きさといった外観に加え、強い甘みと歯ごたえをもった味と食感が特徴です。

*https://www.hosigaki.jp/user_data/gi より

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<漢字検定> 1級 読み 36.回答 37.出題

2021-04-02 07:29:29 | 漢字検定

 前回の回答

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 夾雑 - きょうざつ-余計なものがまじりこむこと。

 

 問2 隧道 - すいどう-
 1 《「ずいどう」とも》トンネル。

 2 棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道。はかみち。

 

 問3 駘蕩 - たいとう-
 1 さえぎるものなどがなく、のびのびとしているさま。

 2 春の情景などが、平穏でのんびりとしているさま。

 

 問4 澹乎 -たんこ-  静かで安らかなさま。澹然。 

 

 問5 鴃舌 -げきぜつ-外国人の話す、意味のわからない言葉をいやしめていう語。

 

 今回の出題

 

 次の漢字(熟語)の読みを答えてください。

 

 問1 茣蓙  

 

 問2 篩骨  

 

 問3 贍給  

 

 問4 謗毀  

 

 問5 壅塞


 *漢字検定Web問題集 HP より

 *goo辞書 ・精選版 日本国語大辞典より

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<経産大臣指定伝統的工芸品> 富山 井波彫刻

2021-04-02 07:23:31 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「井波彫刻」

 Description / 特徴・産地

 井波彫刻とは?
 井波彫刻(いなみちょうこく)は、富山県の南砺市で製作されている木彫刻・木工品です。主に、クスノキ・キリ・ケヤキなどの国産木材を使用し、花鳥風月、人物、動物などを題材に欄間(らんま)や置物、衝立などの製品が作られています。
 井波彫刻の特徴は、立体的で躍動感のある高度な木工技術です。ノミや彫刻刀を200本以上を駆使して、両面から施す「透かし深彫り(うかしふかぼり)」は職人の精巧な技術の高さを象徴しています。
 例えば、欄間彫刻では部屋に納めた時の斜め下から眺める人間の目線を考慮し、幾重にも重なって深い奥行を感じられるよう計算されています。また、立体的で巧緻な彫りの技術により影が作られることで、一つ一つ彫刻が表情豊かになり、今にも動き出しそうな迫力ある作品となります。
 近年では、ギターやベースに龍や獅子の井波彫刻を組み合わせて作成する井波彫刻家が数多く輩出されており、新たな可能性に挑戦し続ける伝統工芸品としても知られています。
 1991年(平成3年)からは世界12カ国の彫刻家を招いた国内最大規模の木彫刻イベントとして「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ」が開催されており、井波彫刻を通した地域の国際交流も盛んとなっています。

 History / 歴史
 井波彫刻 - 歴史

 井波彫刻の始まりは、18世紀・江戸時代中期頃と言われています。「井波」とは、現富山県南砺市の地名であり、元々技術水準の高い大工が存在していました。当時、井波に建立された瑞泉寺の本堂再建に当たり、京都本願寺の御用彫刻師である前川三四郎が派遣され、これに地元大工である番匠屋九代七左衛門ら参加し前川三四郎に彫刻の技法を習ったことが始まりとされています。
1792年(寛政四年)、浮き彫りの技法で作成された瑞泉寺勅使門「菊の門扉」と門の両脇の「獅子の子落とし」は、番匠屋九代七左衛門の代表作であり日本彫刻史上の傑作と称されています。
 江戸時代の頃には大工が彫刻師を兼任しており仕事の多くを寺院彫刻で生業を立てていましたが、明治時代にはその技術の高さと芸術性から多くが彫刻が専業となりました。仕事の内容も、寺院の装飾彫刻から住宅の欄間などにも拡大され、一般の人々にも広く好まれるようになりました。
 大正時代に入ると、1915年(大正3年)、初代・大島五雲の作品「書院欄間」がサンフランシスコ万国博覧会に出品され名誉金賞受賞ししました。この頃には井波彫刻師が多くの門弟を養成することとなり、従事者は大幅に増加していきました。1947年(昭和22年)には訓練校が作られ、現代まで技術が伝承されています。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/inamichokoku/ より

 100年後も残る木彫 井波彫刻
 わずかの厚みしかない一枚の板に、無限の奥行きを持った世界を表現する欄間の彫刻技術は、日本だけでなく世界に誇れる技術だ。その技術を受け継ぐ職人に、井波彫刻のとの出会いから話してもらった。

 
 野村芳生さんは生まれも育ちも井波の町。父親は地蔵や墓などを作る職人だった。近所には彫刻屋が多くあり、小さい頃から木彫の仕事を間近で見て育ったという。「いつの間にか自然に大工するか彫刻するかと思っていた」と語る野村さんは中学を卒業してすぐに彫刻の世界に入り、以来52年間、毎日木を彫り続けている。「ものを作る技術は5年で身に付くけど、一人前になるには10年はかかるな」野村さんは親方の元で30年ほど働き、独立したのは47歳の時。欄間や木彫パネル、天神様、獅子頭など、注文に応じて何でも彫る。「自分の仕事に自信が持てるようになったのは54~55歳の頃かな」この言葉に井波彫刻の奥深さが垣間見えた。
 「昔の道具は格好がいい」
 野村さんの道具はどれも年季の入ったものばかり。なかでも自分で初めて買ったノミは「これでもか」と言わんばかりに短くなっている。一度の研ぎで減る刃物の長さは微々たるもの。それを考えるといかに使い込んでいるかが分かる。砥石は天然のものを使っており、そちらも使い込んでかなり薄くなっている。「昔の道具の方が格好良くていい。全体にスッとしていてこの曲線が綺麗なんだ」といいながらさまざまな道具を見せてくれた。次から次に出てくるノミの数には驚くばかりである。ノミだけでも200本は下らないという。小さいカンナもほとんど自作である。あらゆる形を彫り出すには、あらゆる種類のノミやカンナが必要なのだ。「自分で買ったものより親方からもらった道具を大切にするね」井波彫刻の職人魂は道具を通して受け継がれていくものかも知れない。
  100年の木は100年持つ
 彫刻に使う材料はケヤキとクスがほとんどだ。「ケヤキは目の詰まったもの(木目が細かいもの)が彫刻に向く。一番彫りやすいのはクスだ。でもクスはおごる(ねじれる)から気を付けんといかん」「台湾クスは柔らかいけど、日本のクスのような匂いはしない」材料のことを尋ねると次から次に言葉が返ってくる。木の癖を読みとることも大切な仕事。何十年と続けてきた野村さんの言葉には自信と誇りがあるように感じられる。「100年の木は100年持つ。昔からそう言われている」野村さんの仕事はみな、間違いなく100年後でも誇れるものなのだ。その作品は100年後の子孫へ受け渡すつもりで手元にひとつ持ちたくなる。
  今も勉強
 欄間彫刻は、欄間を建物に納めたときの人間の視線、つまり斜め下から見たときに最も奥行きを感じられるように彫られている。幾重にも重なっているように表現するその技術は、まさに神業とも言える。その技術は欄間以外のパネルや彫像にも応用されている。パネルには竜や花鳥風月などが彫られるが、微妙な陰影が出るように彫られているために表情が豊かに現れる。彫像では獅子頭や天神様や仏像を彫ることが多い。野村さんもこの日は仏像を彫っていた。「ものは作れても、その後上手くなるか、ならないかは本人次第だな」その野村さんの脇には仏像の研究資料が広がっていた。67歳になった今でも学ぶ姿勢を忘れないでいる。こういう作り手だからこそ作品は命を吹き込まれたかのように生き生きとするのだろう。
 
 職人プロフィール

 野村芳生 (のむらよしお)

 昭和8年生まれ。 井波木彫刻工芸高等職業訓練校の講師も務めた伝統工芸士。好きなお酒は「立山」。


 こぼれ話

 井波彫刻に使われる木について

 井波彫刻で使われる木はケヤキとクスがほとんどです。特にケヤキについては目の詰まった(木目の細かい)ものが彫刻に向くと言われています。この目の詰まったケヤキというのは、ほとんどの場合が年を重ねた老木、それも樹齢200年から300年、あるいはそれ以上のものになります。一般的に木は年を取るにつれて年輪の間隔が密になるからです。 さらにその中でも彫刻用としてふさわしいのは節がないもの。このような条件を満たすケヤキは非常に貴重です。当然のことながら材料費は高くなります。そのことを職人達は十二分なほどに分かっているので、ノミの一打ち一打ちに魂を込めて彫り込むのです。この作品が100年後まで使われ続けることを願いながら。

*https://kougeihin.jp/craft/0615/ より

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